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第8話:誘拐前編
2007 / 11 / 06 ( Tue ) 16:25:48
友らしい:さて、みんな一旦戻ったか。それぞれ集まった情報を話してくれ。

ギルドに2階にある食堂にみんな戻ってきた。白い長テーブルにみんな座り、発言者は立ち上がって議論するのが決まりだ。進行はもちろん友らしい。記録係りは友みたいで進めている。

はい。と言って立ち上がった彼女に一同は目を向けた。


まつむし:バルターさんから聞いたことなんだけど、昨晩アイラちゃんも家に帰ってこなかったらしいわ。

卵王子:あの子も消えちゃったのかー。

がたっ!と椅子を倒して立てて立ち上がった彼。よくアイラの本屋さんで本を買っている常連だけあって、驚きを隠せなかった。

ムーディ:さらわれたのはそょさんだけじゃないのか。
シンリス:さらに聞いたところ、町の若い女性が突然消えているらしいわ。
友らしい:狙いは女なのか?とにかく、これから女性メンバーは一人で行動しないこと。いいな。

ギルドメンバーに女性が多く、やつらの狙いは女性。友らしいはこれ以上被害がでないように念を押した。

友らしいは机に肘を置き、口の前に両手を組み考え込んだ。

友らしい:(ターゲットはそょじゃなく、女性。一体なんのために・・・。)


ドタドタドタッ!!


廊下をうるさく登ってくる音が部屋中に響き渡った。



準:た、大変だよ!
友らしい:どうした、準!

息切れをしてまでギルドに戻ってきた準を見て、ただならぬ情報を持ち帰ったのだと悟った。

準:えっと・・・あwせdrftgyふじこlp
ぶるぅりぼん:お、落ち着いて準君^^;

すぅ~っと一回深呼吸をしてから、話始めた。

準:さっきサイクロスさんに聞いたんだけど、グリニスさんが夜窓の外を覗くと奇妙な声が聞こえてきたしい。
友らしい:奇妙な声?
準:うん。なんか『女・・・連れて行く・・・人間の女・・・金・・・もらえる。』と聞こえたそうです。
まつむし:怖いわねぇ。どんな変態よ。
ムーディ:そいつの正体は?
準:よく見えなかったらしいけど、小さめで集団で行動してて、『人間嫌い』と口走ってたらしいです。
友らしい:で、サイクロスとHanielはどうした?
準:Hanielさんは誘拐犯がコボルトだと確信を持ったらしく、一人でマスダンジョンに向かいました。サイクロスさんは後を追い、僕は報告に戻ってきたまでです。
友らしい:そうか・・・。

ギルドメンバーは全員友らしいを見て、どうしたらいい?マスターという感じで見ていた。
すこし迷ったが、決断をすぐにくだした。


野郎共は俺と一緒にマスダンジョンへ向かう。女性を狙っているらしい。途中で危険な目にあう可能性が高い!参加は自由だ。残る者はさらに情報を集めてほしい。

シンリス:私行きます。そょさんに恩返しまだしていません。
友らしい:よし、今から5分で準備を済ませろ!すぐに向かうぞ。

戦闘に向かう者は一斉に自分の部屋に戻り、武器の点検、アイテムの準備など急いで身支度を始めた。

まつむし、ぶるぅりぼん、ゆずみみ、むむ嬢と友みたいはギルドに残りみなの無事を祈りつつ各ギルドへ連絡と官庁へ協力要請を分担して行った。



時を同じくして、こちらはマスダンジョン内部。アイテムを落とす心配はなく、コボルトがこじ開けたと思われる穴がぽっかりと祭壇の中心に開いていた。

コボルトのような低級魔族にこんなことはできるはずはないと中に入ったHanielとあとから駆けつけたサイクロスは思った。



コボルト:に、人間だ・・・どうしてここにいる・・・。

Haniel:ええい、邪魔だどけぇ。

マスダンジョンの薄暗い部屋でコボルトと遭遇したHaniel。
棍棒を持っているものと弓を持っているコボルト。人間より力はないと言われているが、集団で襲ってくるため油断はできない。


Haniel:お前達の相手をしている暇はない!

氷の魔術師と言われている彼はアイスボルトを走りながら準備をし、出くわしたコボルトたちを1撃で倒していった。アイスボルトを使うだけで氷の魔術師とは言われない。Hanielの性質はアイスボルトでも生命力が弱った相手は氷漬けにしてしまう力を持っている。

Hanielが通り過ぎた後はたくさんの氷像が出来上がっている。コボルトの死体はアイスボルトが当たった時の驚いた顔のまま氷像になっている。


サイクロス:そうとうキレてるな、あいつ。

遅れること数分。同じくダンジョンの中に入ってきた。早く追いつかないとな。走れ!STER!

愛馬でダンジョンを駆け抜けるサイクロス。


Haniel:くそ、次から次へとうじゃうじゃしつこい!

いくらアイスボルトで1撃と言っても1発の消費マナが大きい上に連発しているとすぐマナが切れてしまう。魔法使いの場合マナが減ると集中力も低下してしまう。

Haniel:はぁはぁ。すこしきついな。急いできたからマナポーションを忘れてきちまったぜ。

奥からわらわらとコボルトがやってくる。10匹・・・いや20匹くらいいるだろうか。息切れをしながらHanielは手を考えていた。

Haniel:残りマナ量を考えるとアイススピア1回チャージ分ぎりぎり足りないくらいか。

その一瞬の迷いがあったためにコボルトの矢が左肩に刺さった。

Haniel:ぐ、しまった。

急いで矢を引っこ抜き、傷口を手で押さえ、片膝をついた。

Haniel:こんなとこで死んでたまるか。くそ・・・そょぉぉ!

目の前ではたくさんのコボルトアーチャーが弓を構えている。集団で行動する分連携されると恐ろしいのだ。


そして、一斉に矢は放たれた。



サイクロス:飛べ!STER!

馬でジャンプをし、ジャンプ中に馬を別世界へ戻した。

サイクロス:ランダムカード実体化!

馬を消したあと、着地前に実体化をし、武器を取り出した。たくさんの武器カードを持ちすぎて不便なためランダムという形で数枚にまとめたらしい。

カードは光に包まれ武器へと形を変えて行く。そしてHanielの前に着地をし、武器を確認した。


サイクロス:今回はピナカか。丁度いい!

実体化したのは長い戦闘用棒だった。如意棒と考えるといいだろう。サイクロスはそれを高速で回し始め、迫り来る矢を全部叩き落した。

サイクロス:いつものお前らしくないな。焦りか?とりあえず、マナポーションだ。ほれ。
Haniel:礼は言わないぜ。

マナポーションを受け取り勢いよく飲んだ。

サイクロス:つおおお!

長い棒でコボルトを突いたりなぎ払ったり、棒を地面に突き刺し、その反動で飛び蹴りを繰り出したり。

Haniel:サイクロス!下がれ!

その掛け声を聞いた瞬間サイクロスは大きく後ろに飛び跳ねた。

Haniel:俺に傷を負わせた報いを受けてもらう。アイススピア!!

Hanielの頭上には氷の塊が浮かんでいた。準備に時間が多少必要とするこの魔法は、なにかにぶつかると砕け散って、四方八方にアイスボルトを叩き込む大技である。

当然コボルトは全部体を撃ちぬかれ、氷像化しあとから来られないように出口を閉ざした。


サイクロス:ひとまずなんとかなったか。お前その傷大丈夫か?
Haniel:痛みで集中できない。さっきのアイススピアが限界だろう。
サイクロス:包帯を巻いて止血しておこう。

どのメンバーも緊急時に備えて包帯などは持っているが、ちゃんとした知識はない。

Haniel:すまん。出口を塞いだからな。別の通路を探すか。

マスダンジョンは広く迷いやすい。ここまでは1本道しかなく、この部屋のすぐ後ろから道が2本に分かれていた。

暗く細い道を2人で進み、全体的に赤みがかかった壁に印を残し自分たちが迷わないようにするための冒険者知識だ。







友らしい:よし、行くぞ!
卵王子:コボルトが女神の封印をこじ開けるなんておかしい。
ムーディ:今はそんなことより早くいこーぜ。
リオテイン:私までついてきてしまっていいものか。
シンリス:人数は多いほうがいいわ。
準:さぁ、行きましょう。
友らしい:SINKEL すまないが、ここで待機して入ってきそうな人を食い止めてくれ。遭難者が出るとめんどうだ。あと俺たちが万が一出てこなかった場合・・・頼むぞ。
SINKEL:わかりました。お気をつけてください。



あれだよあれメンバーの突撃が開始され、さらわれた女性達はどうなるのか。次号解決編!
第8話 完

テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

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第7話:失踪
2007 / 10 / 28 ( Sun ) 01:20:07
準がギルドに入り、数日が過ぎた。
ギルドにも慣れてきて、簡単な仕事ではあるが毎日を楽しくすごしていた。

仕事遂行ランクはまだ一番下のCランク。人探しや、山奥までの採取など、大きい依頼は準には回ってこなかった。


準:いてて。あーあ、もっと大きい仕事がしてみたいよ。

雪野そょ風の治療を受けながら、ぐちぐちつぶやいていた。

雪野そょ風:まぁまぁ、Aランクの仕事はめったにない上に、うちのギルドのエース級の人が片付けちゃうし、仕方ないよ。はい、おしまい!
準:ありがとー。

今日の準の仕事は、ティルコネイルまでの護送任務だった。ティルコネイルとダンバートンをつなぐ山道はたまにオオカミや魔族が出るからである。準は帰り道オオカミに噛まれたのだった。

雪野そょ風:あら、今日は意外と早かったわね。
準:へ?

いきなりだれかに話しかけたように、喋ったそょに対して準はびっくりした。

Haniel:ふぅ、ただいま。いつもの治療を頼むよ。
雪野そょ風:おかえり、ハニエル。
準:あ、ハニエルさんこんにちわ。
Haniel:準いたのか。

入ってきたのは、水色の魔道帽子をかぶり、水色の魔道スーツを着たアイス魔道師だった。
雪野そょ風は壁に立てかけてあったケースを手にし、元いた椅子に腰をかけた。


準:それはなんですか?
Haniel:そょの十八番さ。

ケースから取り出したのは弦楽器だった。楽器を首にはさみ、白い毛のようなものがつけてある木の棒を取り出した。それはヴァイオリンという楽器だった。

雪野そょ風:んじゃ、演奏するからリラックスしてね。

Hanielは椅子に腰をかけ、目を閉じた。準はなにを始めるのかさっぱり分からずにいた。

そょが演奏を始めた。音が高く低く、強く弱く。それはまるで音が生きているようなそんな感じがした。準は以前この音を聞いた覚えがあった。それは初めてこのギルドに来た時に窓の外から聞こえた曲だった。


準:すごい。上手だ。・・・え?

演奏をしばらく聴いていると、体中に力が沸きあがるようなそんな感覚を感じた。準は気になってHanielに聞いた。

準:あのハニエルさん。これは一体?
Haniel:初めてなのか?今演奏してるのはマナ回復の効果を持つ演奏だ。
準:これも魔法ですか?
Haniel:一種の魔法だが、マナを使う必要がないからな。魔法とも言いがたい。
準:綺麗な曲ですね。
Haniel:あぁ、うちもこの曲は気に入ってる。さっきまでフィアードダンジョンで遭難者を探していて、マナを使いすぎた。夜を待ってるとまた次の仕事が来るかもしれん。だからそょの演奏で回復させてるのさ。
準:そうなんですか。そょさんってなんでもできるんですね。
Haniel:なんでもできる?ふっ、あいつにもできないことはあるさ。うちらにできて、そょにはできないこと。あるだろう?
準:あるのかなぁ・・・。
Haniel:そのうち分かるさ。

聞いていると今にも寝てしまいそうな曲が終わり、そょは楽器をケースに戻した。

雪野そょ風:はいはい、演奏はおしまい!今日はマヌスさんと打ち合わせがあるから出かけてくるよ。
Haniel:いてらー。
準:いってらっしゃい。

部屋を出た2人。

Haniel:うちはマスターに報告をしてくるよ。
準:はい。またです。

Hanielを見送ったあと、準はぶらぶらを広場に足を運んだ。

準:あれ、みんなここで何してるの?
ゆずみみ:あ、準君。
むむ嬢:ちわー。
シンリス:あ、紹介するね。こちらの方染色師のリオテインさん。
リオテイン:やぁ、こんにちわ。自称染色師の私にかかれば、今君の着ている服を違う色の服に変えてあげるよ。
準:え?そんなことできるの!?
シンリス:攻撃魔法だけが魔法じゃないのよ。人それぞれ魔法も形を変えるのよ。
ゆずみみ:どう準君、あたしの服ピンクにしてもらったんだー。
むむ嬢:うちの服青にしてもらったんだよー!
準:へー、いいなぁ。
リオテイン:今日は特別さ。君の服の色も変えてあげよう。何色がいいかな?
ゆずみみ・むむ嬢:赤!
準:なぜ同時に。まぁいいけど。
リオテイン:赤だな。

準の着ている服に手を向けた。しばらくすると着ていた服の一部が赤に変わっていた。そしてそれはどんどん広がっていき、あまり目立たなかった色が綺麗な赤色に染まった。

リオテイン:はい、おしまい。
準:あ、ありがと。
むむ嬢:準君かっくいー!
リオテイン:おっと、もう夕方か。それじゃ私はこれで失礼するよ。
ゆずみみ・むむ嬢:ばいばーい。
さ、帰りましょう。お腹が空いたわー。



一同はギルドに戻っていった。



そして、次の日にそれは起こった。


午前10時ギルド員全員はギルドマスターの部屋にいた。


友らしい:すでに知っている者もいると思うが、昨晩そょは帰ってこなかった。マヌスと医療についての打ち合わせを終わって、ここに帰る途中に姿を消したらしい。
友みたい:そょちゃん家出かしら?
pafe:それはないよ。あの子毎日患者さんと逢うのが楽しみだって言ってたし、何も言わずに出ていくような子じゃない。
友らしい:何者かがそょを誘拐したってことか?しかし身代金の要求など一切ないぞ。
サイクロス:手がかりがないんじゃどうしようもない。どうする?マスター。
まつむし:とりあえず、町の中で目撃者がいないか全員で聞き込みから始めましょう。
友みたい:まだそょちゃんのクッキー食べてないのに・・・。
友らしい:もし魔族にさらわれたとしたら、まずいことになる。今請け負っている任務がない者は調査を進めてくれ。仲間の危険な可能性がある。一応Aランク任務としておく。
ぶるぅりぼん:ハニエル君、落ち着いて・・・。
まつむし:気持ちは分かるけど、今はするべきことがあるでしょ?
Haniel:あぁ、分かっている。

誘拐という線が濃くなったのを決定してから、ハニエルはあふれそうな怒りを抑えていた。周りにいる全員はその気持ちに気づいていた。

友らしい:サイクロス、あいつが暴走しないように見ていてくれ。
サイクロス:分かった。

先に出ていったHanielを追いかけるようにサイクロスも出ていった。

友らしい:まつむしとぶるぅりぼんとSINKELはここで連絡係りをしてもらう。何かあったら全員にSINKELの鳥で連絡できるからな。

まつむし・ぶるぅりぼん:分かりました。
SINKEL:はい。
友らしい:あとは各自チームを組むなりして情報を集めてくれ。俺も出る。



さぁ一体なにが起こっているのか。雪野そょ風は一体どうして姿が消えたのか。

第7話 完

テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

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第6話:ギルド
2007 / 10 / 04 ( Thu ) 07:04:51
ダンバートンのユニコーン広場のすぐ隣に3階建ての建物がそびえていた。そこは『あれだよあれ』ギルドが拠点としている建物で、ギルドマークのフェニックスの羽が描かれていた。以前ここには井戸しかなかった場所だが、今は頼れるギルドへ成長している。

ムーディ:いてて。
雪野そょ風:もーすこしで終わるわよ。じっとして。

ギルドに戻ったムーディ達は全員そょ風に治療を受けている。
ムーディは腕の骨を折れていたが、そょ風の治療によってだいぶ回復していた。
医療専門の人は大抵白衣を着るもんだが、この人は赤がベースのドレスを着ている。ちょっと変わり者?


雪野そょ風:はい、おしまい。包帯巻いて固定してるけど、あんまり激しく動かなさないでね。
ムーディ:ありがとーそょさん
シンリス:あの子は大丈夫だったの?
雪野そょ風:あの赤い子ね。今は2階のベットで寝かせてるわ。ただ…
ムーディ:ただ?
雪野そょ風:あの子の右腕の外傷がひどすぎるわ。なにをやったのか知らないけど、もう一度同じことをすると腕が2度使えなくなるわ。あれは私でもマヌスさんでも治せそうもないわね。
ムーディ:やっぱりか。あの時止めるべきだったか。
シンリス:でも、この町って医者が2人もいて、助かるよね。

落ち込みそうだったムーディを気遣って話題を変えるシンリス。
ムーディ:そょさんにはいつも助かってます。

???:ユッキコー!!
雪野そょ風:あら、いらっしゃいセツコー
煉刹那:遊びにきちゃったー。
雪野そょ風:今日はどうしたの?
煉刹那:ううん、久しぶりにダンバートンに着たからユキコの顔がみたくってさ。元気そーね。


黒いウィス服に身をつつみ綺麗な銀髪をした女の子は昔からそょの友人でよく遊びに来る。

nightingale:おい、せっちゃん、そろそろいこーぜ。
煉刹那:はーい、じゃまたあとでねユキコ。仕事がんばってー
雪野そょ風:またねー。
nightingale:雪姉またねー。
ダァト:|ω・)ノシ

煉刹那達は主にティルコネイルを中心に各地方を回っている冒険家集団。ダンバートンにはあまりこないが、かなり力を持っていることでギルド間でもちょっと名を知られていた。

pafe:おそょー患者さんよー。

白いローブに身を包んで、そょの手伝いを楽しそうにしている男性がいた。

雪野そょ風:はーい。

pafe:今日もがんばろー!

ダンバートンには2人のヒーラーがいた。南東のほうにマヌスっていう筋肉を自慢する男性ヒーラーがいる。こちらは主にポーションの販売と薬による治療を行っているヒーラーで、そょ風のほうは外傷や、魔法治療などを行っていて、2人は協力し合って成り立っている。



そして、ムーディ達が帰ってきた次の日のお昼時…


準:(行かないで!兄さん!兄さぁぁぁぁん!)

いきなり叫んだあと、がばっと体を起き上げた。そこは見たことない場所で寝ていたようで、準は周りを見渡しながら記憶を探っている。

白いベットが2つ並んでいて、病院のような個室用カーテンまで備わっていた。南側には白いカーテンが風と一緒に踊りながらふわふわ踊っている。準はその窓から外を眺めた。


準:ここはどこなんだろ。なんで右手はこんなに包帯がぐるぐる巻きにされているんだろう。

そうこう考えていると、どこからともなく綺麗な旋律が聞こえてきた。音が高く、低く、また早くなったり遅くなったりと準はしばらく聞き入ってた。

そしてしばらくすると、ドアをノックする音が聞こえてきた。


むむ嬢:あー、準君目が覚めたんだ!おはよー。
準:あれ?むむちゃんとゆずちゃんここはどこー?
ゆずみみ:ここはあれだよあれギルドの建物で、準君は昨日から意識がなかったんだよ。
むむ嬢:準君聞いたよー、助けてくれてありがとねー。

2人がにっこり笑うと、準はドキッとして時間が止まったように硬くなった。

むむ嬢:準君どうしたの?
準:え?あ、なんでもないよ。
ゆずみみ:準君が起きたら3階のギルドマスターのとこまで来るようにって伝言もらってるんだ。もしかしたら準君もギルドに入れるかも。

笑いながら2人は左手の甲に張られた魔法印を見せた

準:あー!ムーディさんと同じ紋章だ!
むむ嬢:いーでしょー。私達あれだよあれに入団できたんだよー。マスターが気さくでいい人なんだよ。

準:わかったー行ってみるよー。
ゆずみみ:いってらっしゃーい。

ドアの外へと出て行ったが、どこをどーすすめばわからない。ようやく階段を見つけて3階へ上がっていった。


ドンッ!

のぼりきったときに誰かとぶつかった。


???:あ、ごめんなさい。

そういって走りさった女の子は水色の麦藁帽子に水色の服を着ていた。顔はよく見えなかったが、印象的だったのは覚えている。

直線的な廊下を少し歩くと、ちょっと大き目の扉が目に入った。


準:ここかな?入ってみようかな。

とりあえずどこの部屋か分からなかったので、入ってみようと、ドアに手をのせ、ガチャリと開けた。

???:やぁ、目が覚めたようだね。

部屋はちょっと広めで左右の壁には窓があるのか分からないくらい本棚がぎっしり敷き詰められていて、難しいそうな本がたくさんおいてあった。窓は天井に小さな丸い形をした天窓がところどころにあった。ギルドマスターらしき人は奥の長テーブルに腰掛けていて、隣に空き椅子がもう1個あった。副マスターの席かな?っと準は思った。

準:あれ?さっきぶつかった子とそっくりだ・・・?
友らしい:あぁ、みたいを見たのか。すぐ戻ってくると思うが、俺は友らしい。ここのギルドマスターをみたいと2人でやっている。
準:そ、そうなんですか。兄弟?すっごく似てるから双子?
友らしい:双子だ。俺達の話はどうでもいい。君はうちらの仲間にここに連れてこられたようだね。
準:は、はい。気がついたらここにいました。
友らしい:すでに2人の女の子はうちのギルドに入ったようだが、君はどうするんだい?
準:僕もお世話になりたいと思います。
友らしい:うちのギルドは来るもの拒まず、去るもの追わずがモットーだ。

そこまで話すと後ろのドアからノックする音が聞こえた。

コンコン。


友らしい:入っていいぞ。
友みたい:らしいちゃんお茶持ってきたよー。

入ってきたのは友らしいとそっくりな女の子が入ってきた。さっきぶつかった子はこの子のようだ。

友らしい:おい、新人の前でちゃん付けは止めろ。威厳に関わる。
友みたい:えー、いいじゃない。あ、さっきぶつかった人ね。ごめんなさーい。

いきなり誤られて、とっさに準も誤ってしまった。

雪野そょ風:はいはい、美しい兄弟愛はいいから、本題を進めてください。マスター。
友らしい:おっと、そうだった。準とやら、左手を前に出して。
準:はい。

なにをするのか分からないまま左手を前に出した。友らしい。友みたいは準の近くに来て、なにやら魔法を唱えだした。

唱え終わると、準の左手の甲にフェニックスの羽が描かれていた。


友らしい:さぁ、これで君もギルドの一員だ。しっかり働いてくれよ。
準:はい、ありがとうございます。
友みたい:君の実力は、ムーディちゃん達に聞いてるので問題はないかと、思ってね。
友らしい:依頼された仕事にはランクがあってcランクからsランクまであってな。君はcランクから始めてもらう。sランクの依頼はめったに来ないが、早くsランクの仕事もできる実力を見せてくれよな。

友みたい:で、そょちゃんはどぅしてここにいるのかしら?
雪野そょ風:医者として準君に言っておくことがあります。
準:へ?

腕を組んで、こちらをきつく睨み付けているそょさんはちょっと怖かった。

雪野そょ風:どんな魔法を使ったか知らないけど、もう1度同じ魔法を使うとその腕2度使えなくなるわよ。強力な魔法は使い方を知らないと術者にもダメージが来るからね。
準:はい・・・気をつけます。
友らしい:そょはギルドの専属医者なんだが、マヌスの不得意分野が得意でな。町の医者としても名が高い。聞いておくほうがいいぞ。
友みたい:そょちゃん。こんどおいしいクッキー作ってねー。
雪野そょ風:はいはい。ぢゃ、これで失礼します。

ぺこっと頭を軽く下げ、そょさんは出て行った。

友らしい:ギルド員は1階のロビーでくつろいでいるか、2階の自分の部屋にいるはずだ。あいさつしておくといいだろう。仕事でいない奴もいるが。あ、食堂は2階な。
友みたい:お仕事したいなら、1階受付にいるまつむしさんに聞いてね。

準:分かりました。失礼します。

準も軽く頭を下げ、部屋を出ていった。2階に降りて、軽く当たりを見回していると、結構広く感じて左右に名前つきのドアがいっぱい並んでいた。一番奥に「準」と書かれた扉があった。

準:ここが僕の部屋か。

扉をあけると、そこそこ広い空間が目の前に広がっていた。窓もあり、ベッドもあり、机や椅子もあった。準はとりあえずベッドに横になった。

準:ここから僕のギルド生活が始まるんだ。あとでノラさんとピルアスさんに報告しなくちゃ。きっと心配してるだろう。そういえば、あの夢はなんだったんだろう。兄さん?そんな人いたっけなぁ・・・。

そうこう考えているうちに準は眠りについた。準の新しい生活がどう進むのか作者も分からない(ぇ

題6話 完

テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

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