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題5話:キアダンジョン後編
2007 / 09 / 20 ( Thu ) 12:28:35
目の前に大きな扉がしっかりと封印されているように見える。手元には赤い大きな鍵。おそらくこの扉に使うのだろうと一同は確信を持っていた。そして・・・

準:この先にむむちゃんがいるんだ!きっとそうだ。
ムーディ:よし、行こうか。

扉に鍵を差し込み、ぐいっと回すと、ガラガラガラと音を立てて開いた。いままでとは比べ物にならないくらい広い部屋だった。

シンリス:広いわね。
ムーディ:油断するな。何かいるのが普通だ。

しかし、部屋の真ん中に来ても大きな岩の塊が散らばってるだけで、なにもなかった。

そんな中部屋の奥に石のベッドがあり、その上にむむちゃが横たわっていた。


準:あ!むむちゃんだ!

そう言って近づこうとした時。むむちゃんの前に黒いローブに身を包んだ人が現れた。

準:なんだい君は?むむちゃんを返せ!
???:ふむ、この娘でもないようだ。
準:何を言ってるんだ?
???:我々の求めているのはこの娘じゃない。ただ普通に返すのも面白くない。

そういうと手を前に突き出し、赤い光の玉を岩の塊に向けて放った。

ドドド・・・┣”┣”┣”・・・

地震かと思って地面に四肢を預けていると・・・


準:な、なんなんだこいつは!?
ムーディ:こ、これはゴーレム!!古の魔物がなぜここにいる!
???:ふ、そいつを見事倒せたらこの娘は返してやろう。
準:くそ、どーすれば・・・。
ムーディ:準!目の前の敵に集中するんだ。

みな各々の武器を手にし、戦闘態勢を取った。

準:こんなやつ、僕の一太刀でお終いだ!

見た目の重そうな大剣を豪快に力任せに振り回した。

ガキーン!!

しかし攻撃は弾かれ、準は勢いに負けて飛ばされた。


ムーディ:ちっ、ゴーレムの体は岩なんだ。中途半端な打撃は通用しない。
準:近接が通じない?じゃ、どうすれば・・・。
ムーディ:考えるんだ!

ゴーレムは以外と動きが早く、みんな必死に攻撃を避けている。

ゆずみみ:カウンターはダメなんでしょうか?
シンリス:あの大きな岩の塊を吹き飛ばすくらいの力は人間にはないわよ。

ゴーレムは腕を大きく振り上げ、そしてそのまま地面に向けて振り下ろした。大地が揺れ立っていられなくなり、倒れてしまった。

ムーディ:ちっ、考えてもらちがあかねぇ。先手を打つか。

ムーディは槍を構え、ゴーレムに向かって走った。ゴーレムの振り下ろした腕の上を走り、ゴーレムの頭部に向かってジャンプした。

ムーディ:この一撃で決める!水月槍実体化!流水流龍凱旋!

槍を右手に持ち、槍を回転させながらものすごい突きを決めた。それはまるで、龍がゴーレムの頭部を攻撃したかのように見えた。

SINKEL:さすがですね。

しかし、ゴーレムは少しよろけただけで、すぐさま空中で身動きが取れないムーディに拳を振り上げた。

ゆずみみ:あ、危ない!

ゴーレムが腕を振り下げたとき、ムーディの目は死んでなかった。

ムーディ:仲間を信じることこそ、力の源

ゴーレムの腕がムーディにHITする前に、ロープがムーディの体を巻きつき、そのまま引き寄せたおかげで攻撃を回避した。

シンリス:まったくいつも無茶ばっかするんだから!
ムーディ:はははっ、すまねぇ。助かったよ。

どうやらロープではなく、シンリスさんの武器の鞭だったようだ。

準:まだ終わってないよ。次はどうしたら・・・

ムーディ:辛うじてゴーレムにヒビを与えたくらいか。修行が足りなかったようだ。

SINKEL:あのヒビをさらに攻撃したらいずれ壊れるんじゃないの?
ムーディ:いい案だが、なかなかあんな高いとこまでたどり着けんぞ。

ゴーレムは怒ったかのように、ムーディに突進してきた。

ムーディ:ぐわっ。

ムーディはゴーレムの攻撃をくらい、壁に激突し動かなくなった。

準:ムーディさん!

動かなくなったムーディにゴーレムは追撃をしようと腕を振り上げた。

準:やめろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ

無我夢中でファイアーボルトをゴーレムの足に放った。ゴーレムは片足を付き、準のほうを見ているように体をむき直した。

準:さぁ、来い!ムーディさんから引き離すから!

準はムーディからゴーレムを引き離すために、部屋の中央まで走った。ゴーレムもそれを追いかけてきた。

シンリス:ムーディ大丈夫?
ムーディ:なんとか大丈夫。痛・・・腕の骨が逝ってしまったな。

準:正直勝てるなんて思ってないけど、やらなくちゃダメなんだ。まだ成功したことないけど、やってみるしかない!左手の炎と右手の剣を合わせて!

炎と剣を重ねてた。すると、剣は赤く燃え上がった。

ムーディ:あれは魔法剣技。どこまで進化するんだあいつは。

準:さぁ、こい!

ゴーレムは準に腕をなぎ払う様に攻撃をしかけてきた。準はそれを炎の剣で受け流し、炎の剣を上から思いっきりゴーレムの腕めがけて振り下ろした。

ガキーン

ずどーん

大きな音がなった。なにかが落ちる音もした。
ゴーレムはごぉぉぉぉぉぉぉ。と叫んでいる。
そう、落ちたものはゴーレムの右腕だった。剣で斬ることはできなかった岩の腕も、魔法の力を合わせることで威力を何倍にもしたのだ。


すぐさまゴーレムは腕を振り下げストンプ攻撃をした。準は剣でガードしたが、剣は大きく吹き飛ばされ、炎のエフェクトも消えてしまった。

準:ぶ、武器が。

どうすればいいか迷っている準はあることを思い出した。

ラサ:魔法は術者の思い描いた形に造ることができます。あなたのような炎は爆発的な威力を出すことができます。

準:・・・爆発的な威力・・・
ゆずみみ:準君危ないよー!

ぼーっとしていた準に気づき、声を張り上げたゆずみみ。その声で我に戻った準は、ゴーレムの攻撃を避けながら、右手にあることをし始めた。

準:1チャージ・・・2チャージ・・・もう少しだ。3チャージ・・・。

準の右手の炎がだんだん大きくなり5チャージもするととても大きくなった。

ムーディ:そうか、最大まで威力を高めたファイアーボルトならゴーレムを吹き飛ばせるかもしれない。考えたな。

しかし、準はファイアーボルトを唱えるだけでは終わらなかった。

準:5チャージ完了。次は・・・

魔法の準備をしながらも、ゴーレムの攻撃を避けている準の集中力はすごいものがあった。普段は頼りないのに、仲間が傷ついたり、危険になるととてつもない力を発揮するのは、ここにいる全員がこの瞬間で分かった。

???:ほぅあいつなかなかやるな。

準:圧縮が難しい。両手で押さえるか。

左手を重ねて、大きくなったいた炎を小さい玉に作り上げた。

ムーディ:圧縮だと!?やめろ準!それを使うな!

ムーディの声は準に届くことはなかった。
準はさっきのムーディのように腕を駆け上り、ゴーレムのヒビが入った頭部に向けて、圧縮した炎を突き入れた。


準:イグニション・フレイム!

圧縮した炎を一気に解放し、ものすごい爆発を起こした。準は爆発で吹き飛ばされ、ムーディの横で壁に激突した。

ムーディ:大丈夫か?

ムーディの声もむなしく、準は気を失っていた。

ゴーレムはと言うと、頭部を破壊され動かなくなった。


???:ゴーレムを倒したようだ。約束だ、あの娘は返してやろう。
ムーディ:お前は誰だ。なぜこんなことをする。
???:我々の目的をいちいち話すつもりはないな。

黒いローブの中から、真紅に輝く瞳が1つムーディをにらみつけている。

レオン:名前くらい名乗ってやろう。我が名はレオン。覚えておくがいい。

そういうとレオンって男は消えてしまった。

シンリス:ムーディどうしたの?

すごい汗をかいているムーディにシンリスが心配して声をかけた。

ムーディ:あいつの目を見ると、殺されると思った。
シンリス:とりあえず、ギルドに戻ろう。あんたの傷をそょさんに治してもらわないと。
ムーディ:そうだな。準もつれていこうか。ゆずみみさん・・・だっけ?向こうにいるむむさんをつれて、あれだよあれに招待しよう。

無事にむむを救い出すことに成功した一同。しかしレオンという男は何者なのか。謎は深まるばかりだ。
しかし、準の右腕が威力と引き換えになったことはまだ誰も知る由もなかった。
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

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題4話:キアダンジョン前編
2007 / 08 / 10 ( Fri ) 03:02:59
巨大なオオカミ軍を退けたあと何日か過ぎ、準はいつもどおりに学校で戦闘訓練を受けていた。小さな炎の魔法を出すくらいはできるようになったが、それ以上のコントロールはできないでいた。

準:はぁー、やっと今日も授業が終わった。
ゆずみみ:準君大変だね。レイナルド先生の実践練習とラサ先生の魔法基礎講座以外に、魔法訓練も受けないといけないんだもん。
準:ま、まぁしかたないさー。
むむ嬢:準君さー、もっと┣”派手な魔法とかできないの?
準:む、むりだ!コントロールが難しいうえに、先生から俺のマナ量も少ないから撃ちすぎはいけないんだって。むむ嬢:そっかぁ。そのマナがないと魔法が撃てないんだよね。
準:そーみたい。例外はあるって先生言ってたけど、教えてくれなかった。

ケイティンの食料品店でおやつを買って広場で食べている3人。学校のあといつもの日課となっている。

むむ嬢:んじゃ、あたしたちは東の草原で練習してくるよ。
準:あぁ、いってらっしゃい。ボクは旅館の手伝いしてくるよ。

2人は楽しそうにおしゃべりしながら、放牧地へとむかった。

準:今日はいい風が吹いてるなぁ。

椅子に腰掛けたまま目を閉じて、静かにそそぐ風を感じていた。時折、小鳥のさえずりが聞こえる中、準は目の前に小鳥とたたずんでいる少年を見つけた。彼は白いローブに身を包み、小鳥たちと遊んでいる感じがしていた。

準:や、やぁこんにちわ。

気がつくと準は声をかけていた。

SINKEL:こんにちわ。

やさしく、落ち着いた声であいさつをしてくれた。肩や手に小鳥を乗せ、楽しそうに笑っている彼を見て準は、魅力を感じた。

準:小鳥たちおとなしいですね。あなたのペットですか?
SINKEL:いえ、この小鳥たちはティルコネイルにすんでいる小鳥です。
準:へー、かわいいですね。
SINKEL:動物はみんなかわいいんですよ。悪用したり見世物にする人たちは許せませんよ。
準:そうだよね。

そんな話をしていく、次第に仲が良くなっていった2人。歳が近いこともあって打ち解けやすかったのだろう。

シンリス:ちょっとしんちゃん、ムーディ見なかった?

ふいに、後ろから声をかけてきた女性は、これまた白いドレスに身を包み、こっちに歩いてきた。

SINKEL:分かりません。任務も終わったことだから、帰ろうかと思ってたんですが。
シンリス:早く帰ってお風呂に入りたいのにぃ。ビシビシ

手にもっていた鞭をぶんぶんと振り回し、準の足元ではねた。

シンリス:あ、ごめんね。
準:い、いえ。大丈夫です。(こぇー・・・)

まったりと会話をしていると、川のほうから準を呼ぶ声が聞こえた。

ゆずみみ:準君準君!大変大変!むむちゃがへんな人にさらわれて、キアダンジョンにつれていかっれちゃったよぉ!シンリス:なんですって!それはきっとゴブリンでしょう。急いでギルドに連絡と、村長に報告を!
ゆずみみ:は、はい。

すごい勢いで、村長の元に向かっていったゆずみみ。そして、その場に準の姿はなかった。

シンリス:あの子先走っちゃったわね。キアダンジョンは危ないのに。しんちゃんちょっとあの子を止めてきて、ぁたしはギルドに連絡を。
SINKEL:はい。

キアダンジョンの場所も分からない準だけど、東の草原にある放牧地の先を走っていた。

準:はぁはぁ、最近物騒な事件が多いなぁ。ダンジョンってことは魔族の仕業か・・・むむちゃんはボクが助ける!

山に囲まれた道を進んでいくと、右に迂回して続いていた。その先をずっと走っていると、岩が割れて入れるようになっていた。中に入ってみると、広いロビーのようなとこにでてきた。

準:ダンジョンってここか。しかし、どれを落とせばいいんだ。
SINKEL:まって!一人でダンジョンに行くなんて危ないよ。応援が来るまで待っていようよ。
準:SIN君か、ダメなんだ。待ってる時間がもったいない。ボクは行く!

祭壇の中央に黒い小さな穴が開いているのを発見した。その穴は人一人入れるくらいの多きさで、中から風が吹いているのを感じた。

準:きっとこれだろう。カードよ、ボクに力を!

準は一枚のカードを取り出し実体化をした。光に包まれた中から現れたのは大きな剣だった。両手でも扱うのが困難な大剣。

SINKEL:あ、待って僕もいくよ。

準とSINKELはダンジョンの中に入ってしまった。ちいさなねずみやくもがいたが、無視をして先を進んで行き、地下2階へと続く階段を発見した。

準:地下?まだあるのか。
SINKEL:ダンジョンは複雑なんですよ。

地下2階へ降り、すこし進むと魔族たちが待ち構えていた。

SINKEL:まずい!ゴブリンたちだ!
準:こいつらが、むむちゃんをさらったのか。ゆるさん!

準は大剣を構えてコブリンたちを切り込んでいった。

準:や!とぅ!だりゃぁぁあ!

戦いに夢中になってしまって、ゴブリンアーチャーが準を射抜こうとしているのに気づいた準。

準:な、し、しまった。

準は殺られる!と、そー思った時。
白い鳩がゴブリンを攻撃し、矢の照準をずらし、準にはあたらなかった


SINKEL:危ないなぁ。ボクの鳩が遅かったら君死んでたよ。
準:あ、あぁ助かったよ。

1匹残ったアーチャーも倒して、すこし休憩していた。

準:すごいね、鳩を操れるんだ?
SINKEL:僕はビーストテイマーなんだ。動物と仲良くなってお互いに助け合うことができるんだ。
準:へぇー。

次へ進もうと立ち上がったとき、援軍が降りてきた。

ゆずみみ:準君大丈夫?
準:大丈夫だよ。なんとか。
SINKEL:ほかの人は?
シンリス:ギルドに問い合わせたところ、みんな別の仕事に行っているらしくって、あたしたちだけ。
ムーディ:君はあのときの。
準:あ、ムーディさん。
シンリス:あら?知り合いなのね。
ムーディ:ちょっとね。さ、先を急ごう。

5人で魔族たちを蹴散らして奥に進んでいく。

ムーディ:まずい!止まれ!ポイズンゴブリンとアーチャーの混合だ。やっかいな組み合わせだ。
準:キケンなのあれ?
シンリス:紫色をしたゴブリンは、ポイズンゴブリンって言って猛毒を持っているのよ。
準:うへ・・・どーすれば。
ムーディ:うむ、シンリス、SINKEL。フォーメーション中央突破でいくぞ。
シンリス・SINKEL:ラシャ!
準:中央突破って。それフォーメーションの意味あるのかな・・・。
ゆずみみ:そこは触れないでおこうね・・・

ムーディ・シンリス・SINKELの順番に並んで、ゴブリンたちに向かっていった。まず、ムーディのリーチを活かした槍で前方のゴブリンを攻撃。次にシンリスがしなやかで長い鞭を使い左右のゴブリンたちをたたき上げる。最後にSINKELが2羽の鳩を使い隅っこにいるアーチャーを攻撃し、油断させたところにムーディの槍が貫く。

準:すげーコンビネーション。

あっというまに魔族を全滅させてみせた。
ムーディ:ダンジョンの中では仲間を信じないとやられてしまうことが多い。普段から息を合わせていかないとできないさ。

最後の1匹が消えたときに『ちゃりーん』と赤く大きな鍵が落ちた。

シンリス:ボス部屋のようね。急ぎましょう。


ボス部屋までたどり着いたが、はたしてむむ嬢の安否は!?後半へつづく(チビまる子ちゃん風に)

題4話 完

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題3話:炎の木刀
2007 / 07 / 19 ( Thu ) 11:37:31
レイナルド先生の訓練を受けに、朝起きた準はすぐさま学校に向かった。

時刻は午前8時ちょうど。

20070719104450.jpg



レイナルド:おぅ、来たか、赤い少年。

準:おはようございます!授業を受けにきました。
レイナルド:ふむ、では授業料500Gもらいたいところだが、君に興味がある。今回は特別だな。
準:Σ(´Д`*
レイナルド:ふむ、今日は村の近くにいる灰色オオカミと白オオカミで訓練しよう。3人1組が基本だ!仲間は最高の武器だからな。
準:3人1組っすか...?
レイナルド:今日の2人はこの子たちだ。
むむ嬢:あら~準君じゃないの~こんちわー。
ゆずみみ:こんにちわー。

準:あ、こんちわー
レイナルド:おぅ、知り合いか?あいさつなしでいいか。いくぞー

4人は村の下のほうにある川を渡った先にいるオオカミの群の近くまできた。

レイナルド:さぁ、戦ってこい!
ゆずみみ・むむ嬢:はーい

2人はカードを取り出し実体化をした。

準:実体化できるんだ!
レイナルド:なんだ?できんのか?実体化は簡単だぞ。
準:いえ、そのまえにカード持ってないです。
レイナルド:武器を忘れたか、木刀を貸してやろう。

準は木刀を借りた。むむ嬢は片手剣2本を両手に持ってオオカミ相手に舞うように斬り付けていた。ゆずみみは、両手剣ををもって豪快に振り回していた。

準:2人ともすごいなぁ。
レイナルド:あの2人は腕はいいんだが、気持ちの面で成長してほしいもんだ。ん?ほれ君を1匹くらい相手してこい。
準:は、はい。。。

1匹のオオカミが準に気づいて、準の周りをうろうろし始めた。

レイナルド:敵の動きを良く見るんだ!

レイナルド:光って歩いたらディフェンスをしているぞ!スマッシュをするんだ!

レイナルド:光ってたち止ったらカウンターをしている!様子を見るんだ!

レイナルド:ふぅ・・・

レイナルド:光って走って来たらスマッシュをしている!アタックで迎撃するんだ!

レイナルド:誰だ!悪口を言っているのは!?


準:誰も言ってないっす・・・

すでにむむ嬢とゆずみみはオオカミ相手に普通に戦っているが・・・準は

準:いってぇ!

オオカミにぼっこぼこにされていた。

レイナルド:おいおい準よ、昨日の勢いはどーした?
準:いきなり獣と勝負なんて聞いてないよぉ。

カウンター待ちのオオカミに攻撃を加えようとして、逆にふっとばされた準。

準:なんであの2人は普通に戦っているんだろう。

ちらっと横目で見ると2人ともオオカミの攻撃をしっかり防御している。

準:武器でしっかり防御しているだ。よーし!

準は次にオオカミが攻撃を仕掛けてきたときに、木刀で防御した。

準:やった!できた!・・・あう
レイナルド:防御のあとは、攻撃をしろ!

防御に成功したあとになにもしなかったために、オオカミに追撃をもらってしまった。

レイナルド:もっと気を集中しろ!落ち着くんだ!

準:いててて・・・このオオカミめ。

オオカミをしっかり見据えて構えた準。オオカミのスマッシュを見事に迎撃し、1匹倒すことに成功した。

準:た、倒せた。ハァハァ。
レイナルド:1匹で満足するな!

結構な時間をオオカミ練習に費やして、午後。お昼を食べるために一旦学校に戻った一同。傷をもらったのは準だけだった。

準:いてて。
ゆずみみ:大丈夫?
準:う、うん平気。でも、なんで学校でこんなこと教えてるんだろ。
むむ嬢:えっとね~、学校で訓練を受けた生徒は卒業したあと、自分の好きなギルドに入ることができるの。魔族たちと戦うために訓練してるの。
準:すごい世界なんだね・・・あんなのがいっぱいいるなんて。
ゆずみみ:準君は行きたいギルドあるの?あたしたちは、あれだよあれに入ってみようと思うんだ。
準:あぁ、あの人たちのところかー。
むむ嬢:まだまだ強い人いっぱいいるらしいーよ。
準:ふむ。

お昼ご飯を食べながら、そんな会話をしていると巨大オオカミがでたぞー!と大きな声を出している人がいた。

レイナルド:なに!君たちは安全なとこに避難をしてなさい。ラサ先生!どこでもいいからギルドに連絡を!
ラサ:任せて!

レイナルド先生はさっきまでオオカミと戦っていた場所に走っていった。

準:きょ、巨大オオカミ!?
むむ嬢:行ってみる?
ゆずみみ:え?大丈夫かなぁ?
むむ嬢:遠くで見てるだけなら大丈夫さ!

オオカミの群の中に一際でかいオオカミが2頭。白いオオカミと黒いオオカミ。普通のオオカミの3倍はあるだろう大きさ。

準:で、でかい!
ゆずみみ:大丈夫かしら、先生。

一人でオオカミの群生を食い止めている先生。そこへ・・・

ムーディ:偶然通りかかったギルドの者です。助太刀します。

レイナルド先生を助けるように現れたこの青年は、身の丈以上の長さの槍をふりまわし、オオカミたちを次々と倒していった。槍は青く、水を連想させるような透き通った綺麗な色だった。

レイナルド:待っていたぞ。

ムーディ:俺があいつを倒します。援護をお願いします。
レイナルド:いいだろぅ。

ムーディは群の中に入っていき、大きな槍を地面に向けてたたきつけた。しなやかに曲がる槍から発生した振動により、周りにいたオオカミたちはつぎつぎと倒れていった。

準:あの人だけじゃ危ない!ボクも加勢する!
むむ嬢:あ、準君危ないって!

止めようとしたけど、すでに走り去ってしまった準。

ゆずみみ:普通のオオカミでもてこづってたのに、大丈夫かしら。

準:ボクも加勢します。
ムーディ:危ないから下がって。
準:いえ、僕にも手伝わせてください。
ムーディ:いいだろぅ、白いほうを任せた。

すぐに、テルコの親衛隊たちが到着し、小さなオオカミたちを追い払っていった。
ムーディと準は大きなオオカミと向かい合っていた。


準は持っていた木刀を構えて、立ち向かっていった。

準:怖い、足がすくむ。けど・・・けど・・・ボクだってやるときはやるんだよ!

勢いはよかったのだが、あっさり巨大白オオカミに反撃されてしまった準。

準:か、体が熱い。血が出てしまった。痛い・・・ボクはまだ死にたくない。ハァァァァァ

持っていた木刀の鍔から先が赤く燃えていった。

ムーディ:お、魔法剣士か!?珍しい。こっちも負けてられないな。連撃!

槍の先で攻撃したあと、すばやい切り替えしで矛がない反対側でも攻撃を加えている。

準:だりゃぁぁあぁ。

炎をまとった木刀で攻撃をし、白オオカミは倒れて、逃げて行った。そのさい準にはこう聞こえていた。

巨大白オオカミ:少年よ、己の力を過信しすぎるな。

準:え・・・?

巨大白オオカミが逃げたすこし後に、巨大黒オオカミもその場を去っていった。

ムーディ:ハァハァ、何しにきたんろう。オオカミたちは。
準:さ、さー。
ゆずみみ:準君大丈夫?木刀燃えてるよ!?

準が燃えてる木刀を見て驚いたが、すぐさま炎は消えていき、残ったのは手に持っていた部分だけが残った。

むむ嬢:やっぱり火を使えるんだね。すごいよー準:夢中だったんだけどなぁ・・・
ムーディ:魔法ってのは生まれつきのセンスの問題だね。・・・解除。

青い大きな槍はカードとなってムーディのもとに戻っていった。

準:あれ?お兄さんもあれだよあれの人?
ムーディ:ん?そーだよ。このフェニックスが俺らの証さ。
むむ嬢:かっこいいねー憧れるぅ。
ムーディ:魔法剣士の卵か、成長が楽しみだね。
準:へ?僕が魔法剣士?
ムーディ:木刀を炎の剣に変えたのはまさしく魔法剣士さ。
準:魔法剣士かぁ・・・
ムーディ:魔法の力を過信しすぎると、自分が魔法にやられるって聞いたこともある。気をつけろよ。
準:は、はい。(さっきのオオカミが言ってたことはこのことなんだろうか)

ついに炎の力に目覚めた準。まだまだ使いこなすにはほど遠いようだ。感情が高ぶったとき以外でも使えるようになっておきたいところだ。

題3話 完

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題2話:素質の発覚?
2007 / 07 / 13 ( Fri ) 19:02:13
ここは、ピルアスが運営する旅館の一室。さきほど巨大蜘蛛の戦いで気を失ったそょ風をベットに寝かしているところだ。

むむ嬢:この人大丈夫かな?
サイクロス:大丈夫だろう、気を失っただけだからすぐ目が覚める。
ゆずみみ:2人とも強いんだね、準君は魔法使えるっぽいし。
準:え、あれは炎のカードがあったからで、偶然だよ。
むむ嬢:それでも使えたなんてすごいねー。
そょ風:う・・・う~ん。
ゆずみみ:あ、気がついた。
そょ風:ふぁ~。よく寝た。みんなおはよう!
一同:・・・
そょ風:あれ?みんなどーしたの?
サイクロス:心配したんだぞ!このあふぉ!
そょ風:ぁはは~、みんな無事でよかったよー(笑)
ゆずみみ・むむ嬢:助けてくれてありがとぅ!
そょ風:おーよ!ぁたしにかかればあんな蜘蛛なんて一撃さ!
準:・・・何本の短剣を投げたんだか(ボソッ
そょ風:準くぅ~ん、何か言いましたぁ~?(ニッコリ
準:なんも言ってないっすorzそ、それよりカードから剣を出すなんてできるんだね。
サイクロス:ん?当たり前のことなんだが、知らないのか?武器は削れやすく、持ち運びに不便だからね。カードにして持ち運ぶのさ。
そょ風:ふ、あんたは無駄にいろんな武器を持ってるくせに。
サイクロス:う、うるさいなぁ。いつか使うんだよ!いつか!
そょ風:どーだか。
準:そょ風さんの短剣も全部カード?
そょ風:ん?そーだよ。ざっと40枚は持ってるかな。・・・ん?あれ・・・ファイアーボルトのカードがなぁぁぁぁい!
準:あ、それ・・・たぶん使っちゃった。
そょ風:魔法系のカードは高いのにorz
ゆずみみ:あぅ・・・
むむ嬢:準君がそれで助けてくれたんだよ!
そょ風:・・・ま、いっか。
サイクロス:いいのかよ!
準:よかった。
サイクロス:さ、そょ。ギルドに報告しにいこーか。
そょ風:あいよ~、みんなまたね~。依頼があるときはダンバートンまで来てね~。

2人は旅館から出ていった。
むむ嬢:あれだよあれギルドって憧れるよね。さ、ゆずちゃんあたしたちも家に帰ろうよ。
ゆずみみ:そーだね。またね準君。バイバ~イ
準君:またね~。・・・家かぁ、僕に家なんてない。どーしたら。
ピルアス:場所が見つかるまでここにいていいよ。準君。話ならさっきのギルドの人から聞いてるよ。
準:いいんですか?
ピルアス:あぁ、いいよ。こっちは娘のノラだ。裁縫が得意だから服の修理は娘に頼むといいだろう。
ノラ:よろしくね。準君。
準:よ、よろしく。

寝る場所は確保できた、準。この世界について考えながら一夜をすごしていた。夢にでてきた女神と、ダンジョンのロビーにあった像が似ていた。あれが、そょ風さんが言っていた女神モリアンなのだろうか。と、考えているうちに寝てしまい。朝になった。


準は外がうるさいことに気づき、目が覚めた。


準:なんだ、どーしたんだ。

外がなにやら騒がしい。ピルアスさんとノラさんの姿も見えない。準は外に出てみた。

広場に人が集まって、誰かが戦っているようだ。


準:なんだなんだ。
ノラ:あら、準君おはよう。今ね、あの人レイナルド先生なんだけど、準君戦ってみたら?
準:え、無理だよ。僕武器持ってないし。
ノラ:はーい、レイナルド先生。次の挑戦者は準君でーす。
準:え、ちょっとノラさん!

広場の中心に押し出された準。目の前には、鋭い眼光でこちらを見ている人が立っていた。

レイナルド:初めて見る子だね。私は学校で武術を教えている者だ、そこそこの実力がないと私を負かすことはできんぞ。さ、木刀を貸してあげるから構えてごらんなさい。

木刀を手渡された準。しかし、実際に木刀を握ったこともないし、戦ったこともない。あとにも引けなくなった。

準:僕戦ったことないんだよぉ。
ノラ:準君がんばって~!
準:ノラさんorz
ケイティン:あら、あの子かわいいわね。応援しちゃおうかしら。
べビン:あたしも応援しちゃおう。がんばれー。
ディリス:先生、あんまり怪我させないで下さいね。

周りに期待されているようで、引けなくなった準は木刀を持った。レイナルド先生は隙がなく、前に進むことができない準。

準:だぁー!

思い切って、斬りかかってみたが、全部受け流され、軽く背中に1発もらってしまった。

レイナルド:踏み込みも甘い。太刀筋もめちゃめちゃ、君やる気あるのか?
準:戦ったことなんて、ないんだ!
レイナルド:話にならなん。

そういうと、レイナルドは後ろを向いて歩きだした。

準:見下されるのは嫌いだけど、負けるのはもっと嫌いなんだ!だぁぁぁ!

準は、飛び跳ねて木刀を上から振り下ろした。

レイナルド:まだやる気か。

剣を横にして構え、準の振り下ろしをガードした。

レイナルド:まだまだ甘いな。・・・ん?

レイナルドの木刀が、受けた部分だけ黒くこげていた。

レイナルド:これは、この子にそんな素質があるのか。
準:ぜぇぜぇ。やっぱり僕にはダメなのか。
レイナルド:君、もう一度打ち込んできたまえ。さっきと同じ感じ打ち込んでみなさい。
準:え?さっきと同じ感じ。えっとたしかこう、負けたくない怒りでいっぱいだったはず。僕は負けるのが嫌いなんだぁぁぁ!

さっきと同じ勢いで木刀を降りおろした準。レイナルドはさっきと同じ感じで木刀で防御した。すると・・・

ぱきっ!

レイナルドの木刀が2つに折れた。切れ端からは1本の小さい煙が立ち上っていた。


ノラ:きゃー!準君の勝ちよー!すごーい。
ファーガス:おぅ、すごい子が現れたもんだ。武器の修理は俺にさせてくれよー。
マルコム:ファーガスさんの修理はあてにならないと思うんだけど・・・僕もあれくらいに戦ってみたいなぁ。

レイナルド:君、おもしろいな。学校に一度来て授業を受けてみたら、もっと強くなりそうだ。

レイナルドは広場を後にして、ラサという先生のとこに行った。

レイナルド:ラサ先生、あの子どう思いますか?
ラサ:素質はあるわね。感情が高ぶったときにそんな感じがするわ。
レイナルド:ふむ、やっぱりか。剣術に関してはまったくの素人だが、鍛えればおもしろくなりそうだ。
ラサ:あたしにも教えさせてね。久しぶりに魔法の素質を持った子が現れたんだもの。

準:ふぅ。
ノラ:準君すごいね!レイナルド先生の木刀を斬っちゃったよ。
準:なんかよくわかってないけど、最後の一撃だけ、すごく力が沸いた感じがしたんだ。
ピルアス:準君明日学校に行って、先生の授業を受けてみるといいかもね。さ、今日は帰って旅館の仕事だよ。ノラ。準君も手伝ってくれないかい?
準:は、はい!

本人は気づいていないようだけど、なにやら魔法の素質があるらしい。今後の成長が大きく期待できそーだ。

題2話:完

テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

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題1話 エリンの世界
2007 / 07 / 11 ( Wed ) 07:13:30
女神:・・・きて、起きて下さい。準さん、お願いです。このエリンを救って下さい。



準:ん・・・ん~ん。ここはどこだ?変な夢を見ていたようだ。僕にエリンってとこを救えと?無理な話だが。
(*゚゚)ハッ!!ここはどこだ!みたことないぞ。


20070711054927.jpg


準:どこかの広場のようだ。

そこは、田舎町のような感じがしていた。町のシンボルだろうか、とても大きな木があった。その木の下に広場があり、広場を囲むようにしてお店が並んでいた。ときおり鶏の鳴く声が聞こえ、静かな場所だった。そこに突然現れたこの少年は赤い髪、赤い瞳をしており、あたりをきょろきょろしていた。

ダンカン:おや?見かけない子だね、どこから来たのだい?
準:分からない。気がついたらここに立っていたんだ。
ダンカン:記憶でも失ったのだな。よかろう、ワシが教えてやろう。この町はティルコネイルという町でな、ちと田舎じゃがのどかでとてもいいところじゃ。そしてワシが村長のダンカンじゃ、よろしくのぉ。
準:は、はい僕は準といいます。
ダンカン:ふむ、準君というのじゃな。分からないことがあれば、いつでもワシを訪ねるといいぞぃ。この広場の上にあるのがワシの家じゃ。

そういうと、ダンカンは家の中に戻っていった。取り残された準。どうしていいかまったく分からずにいた。

準:くそっ、どーしたらいいんだよこんなとこで。あの夢に出てきた女は何者なんだ。まったくわけわからねぇ!

そう言いながら、広場を下りていき、学校のような場所の前に来ていた。不安感と苛立ちでいっぱいになり、近くの木を思いっきり蹴り飛ばした。

ドカッ!

???:きゃっ!
準:ん?きゃぁ?

ドサッと音がしたと思うと、目の前に女の子が現れた。

???:いたたたたぁ。ちょっとぉ~君~危ないじゃないの!人がせっかく木の上でお昼寝してたのに、邪魔しないでよぉ。
準:え・・・?あ、ごめん。

木から落ちてきた、女の子も赤い髪をして、左手の甲にはオレンジ色の羽が描かれていた。

???:任務を終えて疲れてたのにぃ~。
準:任務?女の子が何の任務をしているんだい?
そょ風:はぁ~、あんた『あれだよあれ』ギルド、空中を舞うそょ風ったーぁたしのことだぃ!(エッヘン
準:いや・・・意味が分からん。
そょ風:工エエェ(´Д`)ェエエ工。あんた頭大丈夫?あれだよあれは魔族関係の仕事を請け負っているギルドだよ。ほら、このマークがあれだよあれのギルド員だって証さー!

そーいうと左手のフェニックスのマークを見せてきた。

準:魔族だって!?だってここは地球だろ?魔族なんていないさ!
そょ風:チキュウ?どこだいそこは?ここはエリンってとこでそのチキュウってとこじゃないよ。
準:なんだってぇ!
そょ風:なによ急に。変な子ねぇ。

なにやらすごいとこに来てしまった準

そょ風:とりあえず、君名前は?
準:え?準だけど。
そょ風:準君ね。エリンは魔族がいて、人間と長年戦争しているの。めったに表に出てこないけど、ダンジョンとかにいけば魔族はうじゃうじゃいるから気をつけてね。
準:え、じゃぁ、そのダンジョンから魔族が来るってことじゃ?
そょ風:あ、大丈夫、ダンジョンは女神モリアンの力によって隔離されてるから、私らが足を踏み込まない限り遭遇することはまずないさ。

ここは地球じゃない、しかもゲームの世界でしか知らなかった魔族までいるなんて。大変なとこに来てしまった準。
そー思っていると、遠くのほうから馬の駆け足が聞こえてきた。


そょ風:ぉ?サイクロスじゃないか、どーしたんだそんなに急いで?

赤紫色の髪をして、黒いローブに身を包んだ男が、茶色の馬に乗って現れた。

サイクロス:おっといい所にいたじゃないか、そょ。
そょ風:なんだぃ気持ち悪いねぇ。
サイクロス:アルビダンジョンに研修で入った2人が戻ってこないらしい。アルビには蜘蛛かねずみくらいしかいないはずなんだが、依頼主がどーしても見て来いって言うんでな。そょ、お前も来いよ。
そょ風:仕事かい?しゃーないねぇ行くかな。君も来るかい?準君
サイクロス:なんだいその子は?
そょ風:ここで偶然逢っただけさ、ギルドの仕事について少し教えてあげようと思ってね。
準:うん、行ってみる。

そこで驚いたことに、さっきまでいなかった場所に馬が現れた。どんな魔術を使ったんだ、この人は。。。

そょ風:さ、速く乗って!

薄茶色の馬にまたがって、先ほどの広場より北に向かって走り出した。

丘を登って行った先に2手に分かれる道があり、そこを右に進み、坂道を駆け上っていった。すると、目の前に大きな入り口らしきものが見えてきた。


そょ風:さ、アルビダンジョンだ

中に入ると、広いロビーみたいな感じな場所にでた。真ん中には祭壇みたいな感じと剣を構え、大きな羽を広げた女の像があった。
中に入ると黒い甲冑に身を包み込んだ人が立っていた。2人は左手の甲の羽を見せた。


トレボー:や、やっときたか、あれだよあれの方々。私が依頼主のトレボーだ。早速だが、2人の女の子がダンジョンに入ったきり帰ってこないのだ。
そょ風:なぜ、2人で行かしたんだ!
サイクロス:なんでもいい、2人が捧げたアイテムはなんだ?
トレボー:た、たしか包帯だったかな。
サイクロス:承知、行くぞ。そょ
そょ風:あいあいさー、準君この台座の上に乗って。

3人は女神像の剣が指し示す祭壇の上に立ち、サイクロスという男が包帯を置いた。
すると、周り一面が一瞬暗くなったかと思うと、回りが様子が違っていた。さっきの場所より明らかに湿気くさい。


サイクロス:さぁこっちだ、急ごう。

3人は走り出した。魔族がいるっていうダンジョンに素手で乗り込んだこの人たちはどーやって戦うのだろうか。

10分くらい走っていると、遠くのほうで『きゃぁ~!!!』という女の子の悲鳴が聞こえてきた。

サイクロス:まずい、なんか出たのか、急ごうぜ。
そょ風:ぁぃょ~
準:ぜぇぜぇはぁはぁ

この人たち、身のこなしが軽すぎる。とくにそょ風って人は走るってより飛んでいるってイメージだ。前方にジャンプするだけで、走ってる僕らと同じスピードと距離を移動している。

ダンジョンを進んでいると、とても大きな部屋に出てきた。


サイクロス:こんな広い場所なんかあったか?
そょ風:分からないよ、けど悲鳴はここから聞こえる。ん?何かいるよ!

20070711064241.jpg


準:蜘蛛だ!でっかい蜘蛛だ!

普通の蜘蛛の20倍はあるとても大きな蜘蛛が2人の女の子に襲いかかろうとしていた。

そょ風:まずい!

そういうと、そょ風はさっきよりも速く走り出し、高くジャンプした。蜘蛛の頭上よりも高く飛び、両手を高く交差させて振り上げ、そして振り下ろした。8本の短剣が銀色に光り、蜘蛛刺していった。

サイクロス:大丈夫かい?君たち
ゆずみみ:私は大丈夫だけど、むむちゃんが!

指を刺した方向に一人の女の子が倒れていた。蜘蛛がそょ風に注意を向けている隙に、サイクロスはその子を抱きかかえ、もう一人の子と一緒に部屋の入り口までつれてきた。

むむ嬢:あ、ありがとう
サイクロス:とりあえず、ここにいれば大丈夫だろう。俺はあいつを片付けてくる。

サイクロスは1枚のカードを取り出し、こう叫んだ。

サイクロス:名刀村正、実体化!

カードが光り、刀に変形していった。

準、むむ嬢、ゆずみみ:すがー!

そょ風はどこから取り出したのか、無数の短剣を蜘蛛に投げつけていた。

そょ風:やっと来たかい、2人は無事かい?
サイクロス:あぁ、無事だ。それより、拳は使わないのか。
そょ風:無茶言わないでよ、あんな気持ちの悪いものなんか殴りたくないよ!それに、あたしの短剣じゃ傷を負わせても、倒せるだけの威力はないんだからね。
サイクロス:あぁ、あとは俺に任せて、援護を頼む。
そょ風:あいよ。

すらっと長く伸びた刀を腰にさし、ゆっくりと腰を下ろした構えを取った。

サイクロス:居合い流剣術、神速十字切り!

蜘蛛に向かって構えたまま向かって行った。そょ風の短剣が刺さり、蜘蛛は一瞬動きを止めたその隙に。

ずばっ!ずばっ!

右に大きくなぎ払ったあと、素早く頭の上で持ち直し、振り下ろした。


蜘蛛は倒れた。しかし、

そょ風:クロス危ない!

蜘蛛はお尻から、大量の糸を吐き出してきた。そょ風はその俊敏な動きを使ってサイクロスを突き飛ばし、助けた。が、本人は蜘蛛の糸がぐるぐる巻きに絡まって、繭のような感じになってしまった。

サイクロス:こ、この化け物め!

とどめの一撃を加えたサイクロス。蜘蛛は黒い煙となって消えてしまった。

準:ん?なんだろ、これカード?

そょ風が糸に絡まったとき、一枚のカードが準の足元に飛んできた。それには炎の絵が書いてあった。

サイクロス:そょー!まずい、このままだと窒息する。なにか手はないのか。おい、そょ!ここで死ぬなよ!お前に死なれるとあいつが悲しむだろ!

準:こ、こんなことってあるのか・・・
サイクロス:くそ、こんなときに魔法が使えたら。ファイアーボルトでもあれば。
準:ファイアーボルト・・・?実体化・・・?

そう唱えるとカードは燃えて、準の体の回りを漂うように浮遊した火の塊になった。

準:さ、サイクロスさんこれ使える?
サイクロス:な、お前ファイアーボルト使えるならさっさと出せよ。これで助かる。

準のファイアーボルトを蜘蛛の糸にあてると、蜘蛛の糸は溶けて消えてしまった。そょ風は気を失っているらしく、倒れていた。
サイクロス:さ、ここにもぅ用はない、帰ろうか。
むむ嬢・ゆずみみ:すがー、この人たち。

広い部屋を抜けた先に、ロビーと同じ女神像があり、それに触れると元いたロビーに戻ってきた。

サイクロス:戻ったぞ。みんな無事だ。
トレボー:おーありがたい、報酬はギルドに入れておくから。


エリンという世界はなんなんだろうか。地球にはない力を使ったり、魔族がいたり不思議な世界に巻き込まれた準はこれからどーするのか。

続く。題1話 完

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