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第13話:英雄の3戦士
2008 / 02 / 25 ( Mon ) 10:16:43
あの事件から数日が経ったある日。雪野そょ風以外のメンバーは全員マスターの部屋に集まっていた。

友らしい:みんなレオンとやらのことで面白いことが分かったぞ。この本の写真を見てくれ。

友らしいはちょっと古ぼけた本の1ページを開いてみんなに見せた。その写真には左から順番に、白銀の髪とクラウスナイトアーマーという高貴な鎧を着た男性、赤い髪と赤いローブを着た女性、黒い髪に黒いオデリアウィザードスーツを着た男性が写っていた。

卵王子:こ、この3人は5年前の戦争で英雄と称えられた3人じゃないか!これがどーしたんだい?マスター。
ムーディ:ちょっと、左の人はイメンマハ近衛隊長のアイディンなのは分かるけど、この真ん中の女性・・・そょさんじゃないのか?

まつむし:あら、ほんと。そっくりだわ。
pafe:赤髪の騎士!5年前俺の命を助けてくれた人だ。
友みたい:この前言ってた人ね。でもそょさんとは違うって言ってなかった?
pafe:あぁ、5年前のこの人と今のそょが同一人物であるなら、なぜこのギルドにいる?あの時のすさまじかった覇気も感じないし、それよりなぜ医者なんだ?
サイクロス:たしかにそょはこのギルドの中では古参とは言えない。なにか知らないのか?Haniel

全員がHanielに視線を向け、なにか知っているのではないかと期待していた。

Haniel:すまないが、あいつは過去について触れることを極端に拒むんだ。末期になると、母親の名前をつぶやきながら震えだすんだ。
ぶるぅりぼん:きっとなにかあったのね・・・
友らしい:俺が言いたいのはそょに似た人じゃない。こいつだ。

一番右にいた黒い人物を指差した。

友らしい:昨日、シンリスと一緒に官庁の資料庫でこの写真を見つけてな。シンリスがレオンってやつだと言うから借りてきたんだ。
準:た、たしかにこんな目をしていたよ。そっくりだ。
ゆずみみ:うん、この人だよ。
むむ嬢:あの有名な英雄の3戦士の1人が私を誘拐したなんて・・・キャハー。
準:つれていったのはゴブリンだけどね。
むむ嬢:それ言わないでよー。
卵王子:しかし、なぜあの3戦士の1人が今回の事件を?
友らしい:分からん。そょの持っていたペンダントを奪ったことになにか意味があるんじゃないかと。そょ自身はなにも知らないらしい。
そこで、サイクロスと準。2人にはイメンマハに向かってアイディンに会って来て欲しい。レオンについて情報をもらってきてくれ。向こうで修行してるユートゥと遙馨にもよろしく伝えてくれ。

サイクロス:了解です。








準:サイクロスさん、英雄の3戦士って?

ダンバートンを出発しイメンマハへ向かう細い山道を馬で走っていた。準は乗馬の技術がなく、サイクロスの2人乗り用の馬に乗せてもらっている。

サイクロス:準、知らないのか?5年前魔族と人間との間に大きな戦争があったんだ。その時前線で戦って、人々に勇気と進むべき道を示してくれた3人だ。あの3人の通り名は”白銀の戦士”これはアイディンのことだな。”赤髪の騎士”これはそょに似た人だな。戦士と呼ばれているが赤い弓を使う弓の名手だそうだ。残りは”黒衣の魔術師”ずば抜けた魔力を持っていたらしいな。それがレオンかもしれないってことだ。
準:へー
サイクロス:もっと前には伝説の3戦士って人たちもいてな。その人たちからきてるそうだ。

準:伝説の3戦士?
サイクロス:マリー、ルエリ、タルラークの3人のことだ。
準:ル、ルエリ・・・!?
サイクロス:お、おいどうした準。大丈夫か?

準はルエリという単語を聞いた瞬間から激しい頭痛が襲ってきた。頭を抱え、息が荒くなっていた。

準:ルエリ・・・兄さん・・・どうして僕はその名前を知っているんだ・・・。

サイクロス:おい大丈夫か?イメンマハはまだまだ遠い。休憩しようか。

細い山道に焚き火をし、簡単な食事をした。

サイクロス:準、いったいどうしたんだ?さっきから。
準:い、いえルエリという名を聞いてから頭が痛いんです。僕は気がついたらティルコネイルにいて、それ以前の記憶がないんです。というか思い出せないんです。
サイクロス:記憶喪失ってやつか。気にするな、いつか治る。
準:そうだといいんですが・・・。
サイクロス:俺もさ、親の顔なんて知らないし、物心付いたときから剣を握ってた。なにかに憧れていたわけもなくひたすら訓練していたな。
準:サイクロスさんはいつからギルドに?
サイクロス:俺はそょのちょっと前に入ったくらいかな。もともとマスターとまつむしさん、卵王子さん、ぶるぅりぼんさん、今は行方不明になっているさすさんの5人から始まったギルドだそうだ。俺やHanielは官庁のエヴァンさんからの紹介で入らせてもらったのさ。そょが入ったあとにpafeさんがどうしてもいれてくれって言ってたな。よっぽどあの赤髪の騎士を探してるんだな。

ガルルル・・・

サイクロス:む!?

なにかの気配を察したのか戦闘態勢に入ったサイクロス。それを見た準も素早く戦闘態勢に入りいつでも武器を出せるようにした。

がけの上から勢いよくおりてきたのは羊オオカミだった。羊を見せかけて、襲い掛かる人食いオオカミだ。

準:え・・・こわかわいい・・・。
サイクロス:そんなこと言ってる場合か!羊オオカミが3頭。討伐リストにあったモンスターだな。小遣い稼ぎにはなりそうだ。来い!ランダムカード!

カードが光り輝き武器へと変化していく。準も時を同じくしていつもの大刀を取り出していた。現れた武器は・・・漆黒のドラゴンの装飾がしてある両手剣。

サイクロス:ほほ、ここで来るかドラゴンブレイド。いいか、準。羊オオカミは連携がとても得意な連中だ。気を抜くな。

3頭同時にサイクロスに襲い掛かって来た。左右と上からの連携攻撃。

サイクロス:・・・甘いな。ウィンドミル!

剣で回転斬りを出し左右の羊オオカミをふっとばし、さらに回転の勢いを利用し上から来る羊オオカミを蹴り上げた。

サイクロス:準、準備はできてるな?
準:もちろんですよ!魔法剣技火炎剣!

弱った羊オオカミに炎を纏った剣で斬り焼き尽くした。

サイクロス:あちゃー、やりすぎだぜ。こんなに黒焦げにしちゃ羊オオカミって判断できんな。
準:す、すいません・・・
サイクロス:はは。いいってことよ。強くなった証だ。気にするなぃ。

そして2人は馬に乗り、イメンマハへと走り出したのだった。

第13話 完
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* エピソード1 * trackback(1) * comment(3) * page top↑
第12話:赤髪の騎士
2008 / 01 / 11 ( Fri ) 22:08:16
そょ先生が落ち込んでいる話はすぐにダンバートン中に広まって、その話にもちきりにっていた。
お見舞いに来た人も、診察してほしい人にも逢おうとしなかった。


まつむし:マスター!このままではギルドの評判に影響がありますわ!なんとか手を打たないと。
友らしい:あれを自力で乗り越えてくれたら、そょの心は一層強くなる。しかし、ギルドに影響が出るとさすがに何とかせんとなぁ。
まつむし:私、ちょっと話してきます。

ギルド食堂でお昼を食べていたマスター。正直まつむしの言いたいことは十分理解している。だからと言ってどうにかなるとは思えなかった。

友らしい:Haniel、SINKEL。ご馳走様。
Haniel:あぁ。
SINKEL:お粗末様です。マスター。


このギルドの料理長を任されているHaniel。SINKELも料理経験があるので手伝っている。SINKELはHanielの繊細な包丁さばきにキレがないことで心に迷いが生じていると感じていた。

まつむし:そょさんちょっといいかしら?

そょのいる部屋のドアを軽く2回ノックをした。中からは『…どうぞ』と一言返事だけが返ってきた。中に入り、椅子に腰掛けてみたが、なかなか話出せず時間だけが過ぎていった。

まつむし:そょさん。私には両親はいるけれど、私の弟は魔族に殺されたわ。
雪野そょ風:!!

突然な話で驚きの表情を隠せなかった。まつむしに弟がいたなんて初耳だったからだ。ギルドメンバーは全員なにかしら魔族に対して辛い経験をしているのは知っている。しかしそれを口に出すことも、聞こうとも誰もしなかった。

まつむし:弟が魔族に殺されたと知って、私は今のそょさんみたいに心を閉ざしてしまったの。でもいつか、きっといつか気づいてくれると私は信じてる。過去を忘れろとは言わないわ。でも、過去を乗り越えてこそ本当の強さが生まれるということを。
雪野そょ風:…。
まつむし:そょさん。あなたが心を閉ざしてしまっては、あなたを頼ってきた人に失礼よ。じゃ、私も仕事に戻るわ。


それだけ言うと部屋から出ていった。多少なんらかの変化があってくれると期待しながら…。
そして数分が経ったあと、そょは診察を再開しようと立ち上がった。
雪野そょ風:あなたは強いのね…。


そしてこちらはフィアードダンジョンで迷子になっている2人組み。
ベアウルフとの戦いのあと、すぐに熊やいのしし、ジャッカルなど森特有のモンスターに襲われながらも少しずつ着実に奥へ奥へと進んでいった。回りを警戒しつつでこぼこした獣道を進んでいるだけあって、2人の体力は大幅に削られている。


友みたい:pafeちゃんもう歩けなーい。

まるで子供のようにその場に座り込んでしまった。水色の綺麗な服も少しずつ土などによって色が濁ってきている。
pafeも疲れが溜まっていて休憩しようと思っていたところだ。少し開けた場所を探し、手分けして枯れ枝をかき集め、焚き火をした。メラメラと燃え上がっていく炎によって冷め切っていた体が芯から温まっていく。


はいっと手渡されたパンと水。空腹感でいっぱいだった体はすぐにエネルギーにしていく。

友みたい:pafeちゃんはそょちゃんのこと大事なのね?
pafe:大事…というか、俺は昔ある人に命を助けられたことがあってね。
友みたい:へ?


そういうとpafeは静かに語りだした…。





5年前…

人間と魔族の戦争が激しい時代だった。センマイ平原のクレーターが戦争のすごさを物語っている。
イメンマハ近衛騎士団も腕に自信のある戦士や魔法師がセンマイ平原に集まっては魔族と戦っている。
魔族も負けずとゴーレムやオーガなど屈強モンスターを引き連れては人間と戦っていた。
どこを見ても、人間か魔族の死体が転がっており悪臭が漂う。空にはその肉を狙う獣や鳥たちが身を潜めてチャンスをうかがっているほどだ。


pafe:ここで俺の強さを証明してやる。

両手剣のクレイモアを抜き、手短に目の前の敵から切り倒していた。すぐ隣でも魔法師達が魔法を連発している。
炎や氷、雷の属性攻撃のほかにヒーリングワンドを持って回復に専念する魔法師もいる。

T字路まで来たとき、pafeは何かとても強い殺気を感じた。それは青い体をしており、オーガよりも大きく、大きな腕を地面に叩きつけて振動を起こしていた。


pafe:な…サイクロプスだと!

サイクロプスの地震攻撃(ストンプ)は範囲がとても広く、集中しないといけない魔法師達には地面が揺れて集中できないでいる。
また戦士達も太い腕やらで近づけず、苦戦を強いられていた。


pafe:あいつを倒せば、俺も一躍有名人ってやつか。

ストンプの余震が消えたころにサイクロプスに向かって走りだした。太い腕で攻撃して来たのをかわし、その腕にクレイモアを突き刺そうとした。

キーンッ

体が硬く、クレイモアの刃はサイクロプスの腕を貫かなかった。そして、攻撃が弾かれた衝撃で動きが止まった時…。

ボキッ

pafeの体にもう片方の手から繰り出された攻撃をもろにくらってしまった。数㍍は飛ばされただろうか、骨が折れたのか動くこともできないくらい激痛が走る。

どしんっどしんっ。とサイクロプスがゆっくり歩いてくる。とどめをさそうとしているのだ。


pafe:く…自分の腕を過信するんじゃなかった。俺も逝ってしまうのか。

痛みのあまり目から涙が流れ、サイクロプスの姿さえ歪んで見えてきた。

そして…


あ、死ぬ。


と、そう思って目を閉じた時、ドシーンという大きな音がした。
おそるおそる目を開けると目の前に、赤いショートな髪をし、白銀と赤を使った鎧を身に纏い、赤い大きなマントを羽織っている人がいた。

女性か…?確信は持てなかったが、そんな感じがした。


赤髪の騎士:早く、その者の治療を!骨が折れていると見える。急いで応急処置をせよ。

はっ。と近くにいた側近の兵士と応急師がpafeの治療にあたった。

さっきの大きな音は、サイクロプスが倒れた音だった。一体どうやってあの巨体をダウンさせたのだろう。
すばやい応急治療によって痛みはだいぶなくなっていた。


pafe:俺は助かったのか…。
側近1:お前、運が良かったな。あのままだと確実に死んでいたぞ。
pafe:あの人は大丈夫なのか…?
応急師1:あの方なら大丈夫さ。アイディン隊長と肩を並べるくらいなんだからね。

アイディン隊長とはイメンマハ近衛兵の隊長を務め、人望も厚く、実力もエリンの中で5指に入るといわれている人だ。そんな人と肩を並べるくらいって一体…?

そして、サイクロプスは起き上がり、すぐさま赤髪の騎士の体を貫く勢いでパンチした。赤髪の騎士は微動谷せず、pafeはやられる!と思った。

が、しかし貫いたのは赤いマントだけだった。サイクロプスもpafeもどこにいった?と辺りをキョロキョロしている。
するとどこから声が聞こえた。


赤髪の騎士:奥義、椿

それはサイクロプスの真上、はるか上空から一瞬光った。太陽と重なっていて見え難かったが人影も見えた。赤髪の騎士なんだろうか。

ずどーん!

何かがサイクロプスの頭から体を貫き地面に突き刺さった。刺さったものを見ると矢のようだ。
物凄い威力があったんだろう。サイクロプスは生き絶え、仰向けに倒れこんだ。

サイクロプスが倒れたすぐ横に、ふっと上空から落ちてきた赤髪の騎士が音もなく着地した。
カードから新しいマントを取り出し装着。そして次に赤馬を出し、それに乗って一言言葉を残して走り去った。

『護るべき者がいると強くなれる。命を大切にな。』





友みたい:そんなことがあったんだ。で、その赤髪の人は?
pafe:わからん。そょに似たものは感じるけど、あの騎士ほどの威圧感、戦闘力が感じられない。それにもしあの騎士がそょだったなら、なぜ実力を隠し、医者になっているのか分からない。
この5年の間になにがあったのか誰も知らんのだよ。


焚き火がバチバチと鳴り響く中、静かに語っていたpafe。焚き火のおかげでモンスター達の気配がない。

pafe:もう夜か…。

空を見上げると暗くなり始めていた。早くしないと遭難してしまう恐れがあった。

pafe:(赤髪の騎士…見つけたらお礼と、今の俺と戦ってほしい。あの頃より強くなった俺と。)
友みたい:pafeちゃんこっちに来て、いいお話のお礼にいいもの見せてあげる。

pafeの手を引いて走り出した。焚き火の火を消し忘れずに。しばらく走っていると、大きな川の前まで来た。

pafe:こんなとこに川が。なにを見せてくれるんだい?
友みたい:そろそろね。

5分くらい経っただろうか。暗い森なのにだんだん辺りが明るくなってきた。
小さな灯りがポツポツといたるところに光り輝いている。すぐにこの辺り一帯は光りの粒に囲まれ、神秘的な風景を見せてくれた。


pafe:す、すごい。とても綺麗だ。
友みたい:綺麗でしょう。ホタル草って言うんだ。綺麗な川の周辺にだけ咲く貴重な草なんだ。
pafe:ホタル草だって!?これがあれば、そょに薬を作れる!
友みたい:え?pafeちゃんホタル草探してたの?それならほら、いっぱい持ってるのに。

かばんの中から3束のホタル草を取り出した。

pafe:みたいさん!持ってたなら最初から出してくださいよ!
友みたい:えーだって言わなかったじゃないー。
pafe:ま、まぁ目標達成したし、帰ろうか。しかし、森の奥深くまで来てしまった。帰る道が分からない。

たしかに、夜の森を奥深くまで来てしまった。もちろん帰り道など分かるはずもなく、今自分たちがいる場所さえも正確にわからない。

友みたい:ほら、帰るわよ。

笑顔で手を差し出してきた。pafeはその手をとったがどうしていいか分からずにいた。
友みたいがpafeの目を手で多い隠し、再び目を開いてみた景色は…。


pafe:!! ここはダンバートンの広場!なぜ…?
友みたい:うふふ、何ででしょうねw

ニコニコしながら足早にギルドに戻っていった。友みたいの手には女神の羽根が握られていたことにpafeは気づかなかった。

pafe:まぁいいか。

元気よくただいまー!と言うとギルドの中からは同じくおかえりー!と帰ってきた。帰ってこれたんだと安堵感をこぼしたpafeだったのでした。


第12話 完

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第11話:フィアード
2007 / 12 / 10 ( Mon ) 20:55:54
まつむし:そょさん大丈夫かしら?
友らしい:わからないが、今はそっとしておこう。
サイクロス:そょのお母さんの形見が奪われたらしい。なんでも真っ黒なローブを頭からかぶり、目は真紅に光り輝いてたそうだ。
ムーディ:それってレオンのことじゃないかな?
友らしい:レオン?

シンリス:準君を連れて来る前にキアダンジョンでいたの。目からの威圧がすごかった。
友らしい:こちらで調べるか。



こちらはそょの医務室。いつもの元気はなく、椅子に座ったまま頭をかかえて落ち込んでいる。小さな体は小刻みに震えている。

雪野そょ風:お母さん・・・。

医務室の扉を隔てた反対側にいるpafe
pafe:このままではそょはダメになる・・・どうしたらいいのか。
煉刹那:pafeさん、ユキコどう?
pafe:形見を奪われたことで自分をかなり責めてる。帰ってくるまでは元気を装ってたんだろうな。この部屋に入るなり、鍵を掛けて誰にも逢おうとしないんだ。

いつも助けてもらってるだけに複雑な2人。いや、複雑な気持ちなのはみんな同じだろう。怪我をしたとき、病気になったとき、いつもやさしく看病してくれた人が心を閉ざしてしまった。

pafe:きっとそょは今、過去の辛い思い出がフラッシュバックのように流れているんだろう。さっきからお母さんとつぶやき続けてる。
煉刹那:ユキコ・・・。

同じ場所にいてもなにも思いつかず、ギルドロビーに腰を降ろした。手を口の前で組み考え込んだ。するとそこに、黄色い髪を2つに結び、動きやすいロングスカートを着た女性が近寄ってきた。

ぶるぅりぼん:ねぇpafeさん。調べてみたんだけど薬草学の中には精神安定させる薬が作れるらしいの。
pafe:精神を安定・・・っ!それだ!どうすれば作れるの!?
ぶるぅりぼん:お、落ち着いて・・・

勢いよく立ち上がりぶるぅりぼんの両肩に手を置き、力が入りすぎてしまったため苦痛の表情になった。

pafe:あ、ごめん・・・。
ぶるぅりぼん:その必要な薬草なんだけど、フィアードダンジョンの奥深くにあるホタル草が必要なの。でも、フィアードダンジョンは・・・ってpafeさん!!

話を最後まで聞く前にpafeは駆け出していた。馬に乗りフィアードダンジョンへ向かった。

ダンバートンから南に進みイメンマハ方面に行く途中にぽっかり口を開いて待ち構えるフィアードダンジョン。貴重な薬草や遺跡が多く残されているが、遭難者が多く熊やベアウルフなど強いモンスターも数多く生息している危険地帯なのだ。すでに森の近くの平原にもオオカミや熊がうろついている。


pafe:勢いよくフィアードに入ったけど、軽装備過ぎたかな・・・それに一人だし夜になったら心細いな・・・。

愛刀のクレイモアを肩に乗せた状態にし、いつでも攻撃に移れるようにした。ねずみや蛇に襲われながらすこしづつ奥へと進んだ。





pafe:ふぅ、さすがに疲れたかな・・・。
???:らんらんる~らんらんる~
pafe:・・・はぁ~?

声の主はスキップしながら機嫌よく歌いながらpafeの元まで来た。

???:あ~pafeちゃ~ん、こんなとこで逢うなんて奇遇だねー。
pafe:こんなとこでなにやってんすか!みたいさん!!
友みたい:えーっと・・・お散歩?

こ、この人はorz・・・って感じであきれてしまった。森の中だっていうのに、青い麦藁帽子に青いドレスを着ている彼女。友らしいと2人でマスターをしているとはいえ、あまりマスターらしいとこはみたことがないってのが実情だ。

2人の会話以外に音はなく静かな森ほど恐ろしいものはない。

するといきなりみたいの表情が変わった。じっと木陰を見つめ、そしてpafeの手をひいて走り出した。pafeはなにがなんなのか分からなかったが、とりあえず走り出した。

横倒れしている木を飛び越えたり、枝が入り組んでいるところを強引に進んだりしてちょっと広い場所へ導かれた。ここだけ上から太陽の光が差し込んでいて円形に地面を照らしていた。


pafe:どうしたんですか?
友みたい:風が変わったわ。

わけがわからなかったが、さすがのpafeにも殺意を感じ取った。物陰から腹を空かせた野獣のうなり声が鳴り響き始め、武器を握る手にも緊張が走った。

友みたい:ベアウルフちゃんみたいね。

そのときは敵を目視していないのになぜベアウルフだと分かったのか分からなかった。みたいがどんな武器を出すのか気になってちらちら見ていると。

スカートを少したくしあげ、ふとももに取り付けていた『それ』を取り出した。最初は暗記か短剣かと思ったが、もう一度見ると違っていた。


pafe:え・・・ちょ、みたいさん!それは武器なんですか・・・。


みたいが持っていたのは水色なフルートだった。もしかしてそょみたいに魔法演奏で援護かと思った。そうすると守りながら戦うことになる。この状況だといっそう厳しいものになる。なんの合図もなしにpafeはみたいの前に移動し、クレイモアを下から切り上げる下段の構えを取った。

緊張が走る・・・いつ襲われるか分からない。


がさっ・・・


勢いよく飛び出してきた3匹のベアウフル。そのまま2人に向かってよだれをたらしながら、すごい勢いで向かってきた。
みたいはフルートを吹き始めた。そょと違って温かみはないものの演奏は上手だった。まるで楽譜が頭の中に現れているように・・・。

しかしそれは現実になった。音符が、おたまじゃくしが現れ、ベアウルフ当たるや否や小さく爆発し当たった場所を腐食させ始めベアウルフ達は悲鳴をあげた。その間にも新しいおたまじゃくしを出し容赦なく攻撃を加えた。

pafeは後ろを振り返った時みたいのすぐ真後ろに違うベアウルフが今にも噛み付きそうな距離にいた。みたいは目の前の敵に集中して気づいていない。



pafe:あぶないっ!

ベアウルフがみたいに噛み付くより早く、クレイモアをベアウルフの胸に突き刺した。そしてそのまま、ぐぐぐっと切り上げ、斬り終わるころにジャンプをしベアウルフの体を真っ二つにした。

倒したベアウフルを背に地面に着地したときにベアウフルの死体は地面に倒れた。pafeはクレイモアについたベアウフルの血を払うように上から下へ振り下ろした。


友みたい:pafeちゃん強いじゃなーい♪あの硬い体のベアウルフを1撃なんて。
pafe:そういうみたいさんだって音魔法なんてすごいじゃないか。
友みたい:音はいろんな音があるから、それを使い分けるの大変なんだよ~。今回は爆発の音を使ったの。
pafe:あはは、すげーや。


そして2人は大きく笑いあった。

第11 完
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第10話:誘拐後編
2007 / 11 / 29 ( Thu ) 00:10:20
アイラ:ん・・・
雪野そょ風:起きたのね。

目が覚め、目の前にそょ先生が座っていた。
周りを見渡すと鉄格子ごしにコボルトが1匹うろうろしている。
そかにも数人の女性が檻の中で不安の表情をして座っている。

数分だっただろうか。檻の前にいたコボルトが突然姿を消した。


レオン:ほう、あのコボルトでもこれだけの数を集めるとは。

真っ黒なローブから見える真紅に光り輝く目が女性達をにらみつけている。
みんな震え上がって一番遠い壁に逃げるように集まっている。ただ一人を除いては・・・


雪野そょ風:あんたが黒幕かい?
アイラ:そょ先生危ない!

男は一瞬アイラのほうを見ると、再びそょに目を向けた。そして檻に手をかざし、ふん!と力を込めると檻はじゅーっと叫びながら溶け出していった。女性達は恐怖で声が出ない様子で震え上がっている。一人を除いては・・・。

レオン:長い間捜し求めていたものをお前が持っていたのか。

レオンは一瞬でそょの後ろに回り、気づいて振り返る前になにやら術をかけたのかそょは小刻みに震えながら、抵抗できなくなった。

アイラ:先生!

私はとっさに叫んだ。しかし恐怖で足が動かない。いつも助けてくれる先生が危険な目にあってるのに何もできないなんて・・・。
レオンは身動きができないそょが身に着けていた首飾りの赤い勾玉を引きちぎって、軽い笑みを浮かべたあと消えてしまった。レオンが消えるとそょはどさっと地面に倒れ、荒い息使いをしている。


春野そょ風:は、母の形見が・・・。でも、今は脱出が優先ね・・・みなさん行きましょう。

さっきの後遺症が残ってるのか足取りがおぼつかない先生。大事な形見が盗まれたのに、私達の心配をして私達を導いてくれる先生はすごいと思った。



pafe:SINKEL君通るよ!
SINKEL:あ、pafeさん

馬にのって駆け抜けたpafe。気づいたときにはpafeはすでにダンジョンの中に入ってしまった。あとに続く4頭の馬・・・

SINKEL:がんばってください。


そして30分後・・・


状況は最悪だった。

闇に姿を隠し、どこから攻撃が来るのか分からない恐怖と寒さで体力が失っていく3人。隅っこで分厚い氷のバリアで攻撃を何とか防いでいるものの時間の問題だろう。


ルシュ:助っ人に来たのに役に立たなくてすみません・・・

ルシュは自分の力なさに自信を無くしていた。
サイクロス:ルーが来てくれなかったら俺たちとっくに死んでたさ。

こういう状況で援軍が来てくれることはまずない。

しかし、馬の足音がどたどたを近づいてくるのが分かる。


コボルトの親玉:またねずみがきおったか。

Hanielは2人に合図を送り、氷のバリアを解き入り口付近に戻って援軍の到着を待った。

現れたのは・・・


ルシュ:来てくれたんだね!
nightingale:ふん、俺が力を貸してやるんだ。ありがたく思えよな。


来たのはnightingaleを中心とした少数派精鋭集団。準と同じく大剣を豪快に振り回す。ティルコネイルのファーガスとは違った意味で破壊神の異名を持っている。
サリアーヌとダァトは急いで焚き火をし矢に火をつけた状態で弓を構えた。


サリアーヌ:薄暗くて敵がどこにいるかわからないわ。
ダァト:煉、頼むよ。
煉刹那:あたしの出番ねー。

焚き火を囲むように横にサリアーヌとダァト。正面にnightingale。nightingaleの前に煉刹那が。
そこ!と言うと煉刹那がクナイを1本投げ、それに少し遅れてサリアーヌとダァトの火矢が放たれた。

遠吠えが聞こえた。どうやらHITしたらしい。苦痛で暴れているようだが、浄化の炎付きの矢を当たって音がしなくなった。1匹退治できたようだ。

煉刹那は暗殺術を得意とするくの一。暗闇の中で行動することくらい平気なのだ。それを利用して敵の位置を知る。しかしまだ2匹いるのはさすがに気づいている。残り2匹を同時に相手にするのはさすがに無理だ。敵も感じ取ったらしく、距離をとってこちらを威嚇している。

暗闇に遠吠えだけが鳴り響いている。

両者が睨み合っている数分。また新しい足音が聞こえてきた。


準:Hanielさんお待たせしました!
Haniel:そょ!無事だったのか!
雪野そょ風:途中でマスター達とpafe君が来てくれて。ほかの人たちはみんなが町まで護衛しているころよ。

一緒に囚われていたアイラを含む女性を護衛しているのはシンリス・ムーディ・卵王子の3人。援軍に駆けつけてきたのは友らしい・準・pafe・リオテインの4人。

そょはpafeからマンドリンを手渡され、小さく頷いた。そして、演奏を始めた。傷を負って体力を失っているのを回復させる魔法演奏を奏でた。


リオテイン:やぁnightingale。手を貸そうか。
nightingale:うむ。リオ、あのヘルハウンドの体を見やすい白にでも変えてくれないか?
リオテイン:生き物の色を変えるのは結構マナがいるんだよ。それに色を変えるには対象に直接触れないとダメなんだ。せっちゃん居場所は?
煉刹那:11時の方角50mってとこね。
友らしい:なら俺たちが隙を作る。Haniel!準!マナはあるね?この部屋を包み込む氷の壁を作れ!準!お前は炎で道を作り、いたるところに炎を飛ばして灯りにするんだ!一瞬でいい。
Haniel:マナが足りない・・・。
pafe:貴重なマナ薬だよ。飲んで力をつけて。


Hanielの体にマナが充満し勢いが付いた。アイスワンドを持ち集中した。

友らしい:準備ができたならやってくれ。

Hanielが部屋の中に杖をかざし、部屋全体に薄い氷の膜を作った。全面鏡張りの部屋を作り出した。そして準の炎がちりべまれ、炎の光りが鏡に反射簡易的に部屋全体を照らし出した。

友らしいはリオテインをつれて、一瞬で1匹のヘルハウンドの前に移動しリオテインは黒いヘルハウンドを白いに塗り替えることに成功した。

しかし、もう1匹いたヘルハウンドに先攻を許してしまった。リオテインは目を閉じていた間に、友らしいによってもとの位置に戻っていた。そして目を開けたときはnightingaleの一振りによってヘルハウンドは簡単に倒されてしまった。

部屋はまた暗闇に戻った。しかし、ヘルハウンドの体は白く塗り替えられ暗闇でもはっきり居場所が分かっている。


コボルトの親玉:よくもやってくれたな!

怒り狂ったのかヘルハウンドと供にファイアボルトを連発してきた。
みんなさすがに避難しているが友らしいだけが前に進んでファイアボルトの嵐に入っていった。


準:マスター!あぶない!
ルシュ:危ないよ!君。
サイクロス:まぁ待て準。なぜマスターが魔法キラーと呼ばれているかその目で見るんだ。

え?っていう顔をしてサイクロスのほうを見て、視線を友らしいに向けた。
その先に友らしいは・・・


友らしい:ふん、よくも俺の仲間を傷つけてくれたもんだ。報いを受けてもらうか。下級魔族の親玉よ。
コボルトの親玉:人間共に負けてなるものかぁ!

友らしいに向かって四方八方からファイアボルトが襲い掛かる。

マスター!

思わず叫んでしまったが、マスターはこっちを振り向いてニヤリと笑ったのが見えた。

四方八方を取り囲んでいたファイアボルトがすべて友らしいの手に集まっていく。


コボルトの親玉:な、なぜだ。
友らしい:俺の前で魔法など無意味。すべて吸収して逆に使わせてもらう。お前にマスターオブマジックの称号の重さを教えてやる!

吸収した炎に自分のマナを加え、爆発的に大きくしヘルハウンドもろともコボルトの親玉にぶつけた。

友らしい:魔を撃つ炎。烈火弾!

炎は上空までのび、天井を貫いた。消えるころには何も残っておらず、あいた穴から太陽の光がじりじりと照りつけている。

友らしい:終わったな。

にっこりと笑顔で戻ってきたマスター。最後はマスターらしいとこを見せてくれた。準はあいた口が塞がらない状態でマスターを見つめていた。

友らしい:nightingale達の救援も助かった。ありがとう。さぁ、帰ろうぜ!


めでたしめでたし(ぁ

第10話:完

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第9話:誘拐中編
2007 / 11 / 10 ( Sat ) 08:05:04
Haniel:ぐっ・・・
サイクロス:大丈夫か?


薄赤い通路を痛そうに撃ちぬかれた肩を押さえながら歩くHanielにサイクロスは心配して声をかけた。すでにさっきまでいた部屋からかなり歩いてきた。床下からトゲがでてきたりトラップ多数あり、なかなか進めずにいた。

Haniel:しかし、迷路だなこのダンジョンは。
サイクロス:行き止まりに何回行き当たったことか。一応通った道には印をつけているが、迷いそうだ。


時折、冷たい風が通路全体を吹きぬけ、まがまがしく『ひゅお~』と風が叫んでいる。

Haniel:くっ・・・
サイクロス:お、おい大丈夫か?


ドサッとその場に膝をついたHaniel。包帯で止血しているとはいえ、出血はひどく、だんだんと顔に血の気がひいていく。

サイクロス:少し休憩しようか。お、いいところに広めの部屋がある。

先に部屋に入り、敵がいないか確認してからHanielを招き入れる。幸いモンスターが出る箱型スイッチもなかった。
サイクロスは持っていたかばんの中から薪とライターを取り出し、焚き火をした。


サイクロス:包帯の交換をしておこう。

こんどは包帯を取り出し、Hanielの包帯を交換した。水色の美しいローブがぽつぽつと赤く染まっていた。

サイクロス:これでも食べてろよ。糖分がないと集中もできんしな。そょの教えだ。

サイクロスはチョコレートをHanielに差し出した。

Hanielはチョコを受け取ると一気に食べた。

Haniel:けほけほっ。やはり、せまいダンジョンで焚き火は長くするもんじゃないな。すぐ酸欠になる。先を急ごうぜ。

2人は火を消し、さらに薄赤いダンジョンへ足を向けるのだった・・・。






準:コボルト達が凍ったまま死んでいる・・・。
卵王子:これはどうみても彼の仕業だね。
友らしい:そうだな、Hanielしかおらんだろ。そういや、pafeの姿が見えないがどうした?
シンリス:pafeさんはうちらとは別方向へ馬で駆け出していきました。
ムーディ:サイクロスさんも大丈夫だろうか。
リオネール:わたしはダンジョンへあまり来ない主義なんだが、あまり長居したくないね。急ごう。
友らしい:この凍ったコボルトの先へ行ったのか?まぁいい。準、ちょっと溶かしてくれないか?
準:分かりました。


Hanielが凍らして、通路を閉ざしていた氷像も炎を操る準の前では無意味だった。すぐに溶け一同は、2人が進んだ道とは違う方向へ行ってしまった。一同が通ったあと、氷が溶けきったコボルトがドスンと倒れる音だけがダンジョン内に響いた。



そしてこちらは別行動を独断で取ったpafe。官庁のエヴァンにある人物達の居場所を聞き、愛馬『急速発進』で向かっていた。

pafe:ギルドマスターたちに任せてれば大丈夫だと思うけど・・・念のためあの人たちに知らせておこう。・・・逢うのがあんまり気が乗らないけど、今回だけは仕方ない。そょの友人なら力になってくれるはず。



サイクロス:Hanielの傷の深さから見ると、魔法に集中できそうにないな。

またしてもコボルトの大群に出くわした2人。さっきの戦闘で使ったピナカはカードに戻してしまったため、新しく実体化する必要があった。頭を左右に振りながらこちらを威嚇しているコボルト達。

サイクロス:こんどもまともな武器こいよ。

カードが光につつまれ、武器へと変化した。

サイクロス:こんなときに・・・。
Haniel:俺にあてんなよ。

実体化された武器は、長い鎖の先に麦などを刈る鎌が取り付けられている。いわゆる鎖鎌だ。

サイクロス:俺この武器苦手なんだよなぁ。できる限りでいいから援護を頼む。

アーチャーが多数いるから、なかなか前に出れない。しかし、こうして時間だけがすぎるとこっちが不利になるのも見えている。

サイクロスは意を決したように鎖鎌を構え、戦おうとしたその時!!


シャキン

風を斬るような音が聞こえた。コボルトが数匹、どさっと音を立てて倒れた。その人はサイクロスの横に立ち、目の前のコボルトを見つめていた。


サイクロス:助かったよ。ルシュ。
ルシュ:官庁のエヴァンさんから状況を聞き、手が空いていた僕が急いで駆けつけました。

ルシュという名の男は銀がかかった白っぽい髪をしており、白いコートに身を包んでいた。さっきの音は短剣をコボルトに向けて投げつけるために鞘から抜いた音だった。

ルシュ:素早くここを打破しましょう。

2人は左右から同時にコボルトを攻め立てた。Hanielは何もできず見ているだけ・・・と思いきや、傷口になにやら薬を塗っている。2人の実力を認めた上で、今自分が足手まといにならないよう傷口をふさぐことを選んだ。

コボルト群の最後尾にいた、ちょっと大きめのコボルトをルシュの愛刀グラディウスが一閃して倒すとダンジョンのラストを意味する赤い大きな鍵が落ちた。


Haniel:どうやらこの先はボスのようだな。
ルシュ:Hanielさん大丈夫なんですか?
Haniel:あぁ、なんとか以前そょから緊急時に使えって渡されていたファーストエイドを見つけてね。止血だけは完全にできたよ。

サイクロス:この先はボス部屋らしい。どうする?応援が来るの待つか?
Haniel:俺は行くぜ。どんなボスが来ようと俺がねじ伏せてやる。


ぎぎぎ・・・とすごく大きな扉を開けると、今までの部屋より数倍大きい部屋に出た。

部屋の四隅やいたるところに蜀台があり、ろうそくの灯りがうっすらと部屋全体を明るくしている。

部屋の中央には、コボルトの親玉らしいすこし大きめで茶色い魔術師用ローブを着ていた。


コボルトの親玉:人間よ、なぜ邪魔をする。
Haniel:さらった女を返してもらおう。
コボルトの親玉:返すわけにはいかん。あの娘たちはあの男に渡して金をもらう約束をしておるでな。
サイクロス:金のためかよ。
コボルトの親玉:そうさ。お前らはワシの同胞をいっぱい殺した。許すわけにはいかん!

コボルトの親玉は持っている杖を天にかかげて、こう叫んだ。『我らコボルト族にあだなす義賊どもを食い殺せ!ヘルハウンド!』

ぼわーん。と煙が立ち上がり3匹の黒くて大きな犬が立ちはだかっていた。人間の身長よりも一回りも大きく、魔族が好んで飼いならすことで知られている魔犬だった。


さすがにヘルハウンドの存在は知っていた3人。すぐに臨戦体制をとり距離をとった。


コボルトの親玉:蜀台よ!消えろ!

唯一の灯りだった蝋燭の火が消され、部屋は真っ暗になった。

Haniel:まずい!俺たちは視界を奪われた。しかしヘルハウンドは犬だ。匂いで俺たちの居場所がばれてしまう。
コボルトの親玉:ふぉっふぉっふぉ。その通り、失意のどん底を味合わせてから殺してやる。

サイクロス:敵が見えないんじゃどうしようもない・・・どうすれば・・・。
ルシュ:何か手を考えないとっ



おおおおっとボス登場っ。3人はどうなるのでしょうねぇ。食われるのでしょうかねぇ。ドキドキ"o(〃・ω・〃)o"ワクワクですねぇ。このあとの展開はどうなるのか、たぶん分かった人はあえて言わない方向で(
では、バイト行ってきまーす。続きはまた今度|彡,+;。゚ シャランッ

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